最先端の厨房設備・機器 一堂に展示ーHCJ2013閉幕

 (社)日本能率協会ほか関連8団体との共催による、ホスピタリティとフードサービスの合同専門展示会「HCJ2013」(「第41回国際ホテル・レストラン・ショー」「第34回フード・ケータリングショー」「第13回厨房設備機器展」)が、2月19日から22日まで東京ビッグサイトで開催された。

世界一受けたい食育セミナー こばたてるみ氏が講演

食育セミナー

目的に合わせたメニューを紹介

 会場では最先端の厨房設備・機器やフードサービス、テーブルウェアなどが一堂に展示され、4日間で昨年を上回る5万2071人が来場した。

  会期中は様々なセミナーやイベントが行われ、21日の主催者セミナーでは、「世界一受けたい食育セミナー」と題し、鰍オょくスポーツ代表取締役のこばたてるみ氏を講師に、自分に必要な食事の量と内容を知る方法などが紹介された。

食育のゴールは 食事の自己管理

  Jリーグの清水エスパルスの選手など、アスリートの活躍を栄養面から支えてきたこばた氏は、「食事の自己管理ができるような人を育てること」が食育のゴールと語る。

  体力テストや学力テストの結果を示し、朝食を摂っている児童生徒の方が、体力も学力も上回るなど有意な差が見られたことを紹介。サッカーチームの選手にも、強くなりたいのなら、しっかり朝食を摂って、ご飯の量を増やすようにアドバイスしてきた。1年後には体重は増えたが体脂肪率は減り、競技力を向上させるだけの筋肉を付けることに成功したケースもあったという。

  「時間が無いからインスタントラーメンでお腹を満たす選手もいますが、そんな時も、わかめや卵を入れたり、バナナや乳製品を一緒に食べるなどの工夫が大事。また、運動後におにぎりやバナナを食べることを習慣付けました」。こうしたアドバイスの結果、チームの成績は向上した。

エネルギー量を自分で把握

  まず自分が一日に摂るべきエネルギー量を知ることが大事、と語るこばた氏。厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」を基にエネルギー量を算出し、その一日のエネルギー量を3食に分けて、「食事バランスガイド」を参考に栄養のバランスが良い食事の内容を決めていく。

  1回の食事バランスの分かりやすい方法として、こばた氏は弁当箱を例に挙げる。自分の1回の食事量に合わせた大きさの弁当箱を選び、その半分に主食の「ご飯」、3分の1に野菜などの副菜、6分の1にお肉や魚などの主菜を入れるとバランスの良い食事が摂れるという。

【2013年3月18日号】

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