“本物”を知る機会を提供―鹿児島県×清泉女子大学

島津家の縁で地域連携

鹿児島県×清泉女子大学

運営の関係者(左から5人目が門野学長)

 清泉女子大学(東京都品川区)は、鹿児島県との地域連携「清泉女子大学×鹿児島県 コラボ企画」第一弾として、3月27日に同大で鹿児島県出身のシェフ浜崎龍一氏による「お菓子教室in清泉女子大学」を開催。鹿児島県産の卵を使ったスイーツのレシピが学生に伝授された。

  同大の本館は、東京駅の設計者でもあるイギリス人建築家ジョサイア・コンドル氏により、大正時代に島津家本邸として建設された洋館だ。昨年3月、東京都指定有形文化財に指定され、同年6月には現在の島津家当主・島津修久氏、鹿児島県・丹下甲一副知事を招待し、記念のお披露目会が開催されている。

鹿児島県×清泉女子大学

いちき串木野市の卵を使う濱崎シェフ(左)

  それがきっかけで、本年から同学と鹿児島県との地域連携が始まった。

  同学の門野泉学長は、「大学は自分探しの期間。本物の人、モノを知る機会を数多く提供したい」と話す。

  この日講師を務めた浜崎シェフは鹿児島県出身で、東京・南青山で人気のイタリアン「リストランテ浜崎」を経営。普段も鹿児島県産の食材を使用することが多いという。この日はいちき串木野市の卵を使用し、「ヘーゼルナッツとリコッタチーズのケーキ」「クレーマ カラメッロ」のレシピポイントを紹介した。

  継続した企画として4月21日に開催されるガーデンパーティーでは、かごしまPR課の協力を得て、鹿児島県のお茶とお菓子がふるまわれる。また、特産品の大島紬の着物をアゼリアクイーンコンテストでプリンセスに選ばれた新入生が着用するなど、今後も継続的な地域連携を行っていく。

【2013年4月22日号】

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