服部栄養専門学校がコンテスト "菌活和朝食"が優勝

小学生が朝食を考案

今年で19回目を迎える「ハットリ・キッズ・食育・クッキングコンテスト」の本選が、7月31日に主催する服部栄養専門学校で行われ、10名の参加者がオリジナルレシピを披露。神奈川県足柄上郡の小学6年生・須谷星凛(すや・あかり)さんが作った「我が家の元気のみなもと"菌活和朝食"」が優勝に輝いた。

服部栄養専門学校がコンテスト

表彰式で同校の服部幸應校長は「オリンピックなど世界で活躍している人のほとんどは、幼児期に始めています。同様に小さい頃から料理をすることも大事です。食育は相手を考え、安心・安全・健康を考えて作ること。みなさんには食育を広める人になってほしいと思います」と参加者に伝えた。

同コンテストは、文部科学省が行う「早寝・早起き・朝ごはん」運動にも賛同しており、1日の活力となる朝ごはんで脳と体を目覚めさせてほしいという思いが込められている。

子供達の食育も応援 クッキングコンテスト開催

7月31日に同校で行われた、「ハットリ・キッズ・食育・クッキングコンテスト」(共催・全国調理師養成施設協会)の本選は、「日本の"我が家の朝食"」をテーマに主食・主菜・副菜に汁物を加えた1汁3菜を作るもの。応募253名から10名が本選に進出。第1次審査の規定競技と第2次審査のオリジナルレシピ調理を競った。

クッキングコンテスト開催
コンテストは、同校のスタッフが支援

小学生が参加対象だが、年々参加者のレベルが上がり、急遽、優勝・準優勝に加え、特別技術賞が設けられた。

1次審査はりんごの皮むき、キャベツの千切り、あじの三枚おろしが課題。甲乙つけがたい仕上がりに、審査員を務めた同校の講師陣も「本校の学生に引けを取らない」と驚く。

自分が応募したレシピを調理する2次審査は、地元の食材や家庭菜園で作った食材を持ち込み、味、見た目など様々な工夫が施された。手際も良く、全員が60分の時間内に終了した。

優勝した須谷星凛さん(小6)は、土鍋で炊いたしらすと枝豆のごはん、豆腐と鶏ひき肉のおろしバーグ、きのこ3種とお揚げの味噌汁、れんこんのキンピラ、ピーマンの酒煮びたし、野菜&チーズのサラダを作り、味噌汁の出汁は、かつお節を自ら削る本格派。服部校長も「バランス良くヘルシー。そして塩加減が抜群」と賛辞を送る。

須谷さんは小3で同コンテストに出場し、準優勝と涙を飲み、今回はリベンジ。「(副賞の)奨学金でマイ包丁がほしいです。将来は、料理に関わる仕事か人を助ける仕事をしたいと思っています」と胸を張った。

食育が着実に浸透

準優勝は沖縄県島尻郡・金城楓さんと福岡県北九州市・小嶋恭平さん、特別技術賞は静岡県掛川市・榑林丈飛さんが受賞。優勝の須谷さん含め全員が6年生となった。両親や兄弟姉妹を思って料理を作っている参加者が多く、「食育」の浸透が強く感じられるコンテストとなった。

【2014年8月18日号】

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