プロの技を間近で学ぶ<とうきゅうキッズプログラム>

ホテルでパティシエ体験

東急グループが小学生の親子を対象に毎年冬に開催している「とうきゅうキッズプログラム」は、職業体験・施設見学・ものづくりなど21のコースがある。12月27日にはザ・キャピトルホテル東急(東京都千代田区)で「パティシエのお仕事体験」が行われ、14組の親子がロールケーキ作りに挑戦した。

東急ホテル
まるで本物のシェフになった気分でロールケー
キ作りに挑戦

子供たちは真っ白なコックコートに身を包み、キッチンで手洗いの指導を受け、安里哲也シェフパティシエの実演後、ふんわり焼かれたスポンジケーキに生クリームを塗っていく。色とりどりのフルーツを乗せ、大人でも難しいケーキを巻く作業に挑戦。切り落とした両端の生地を試食し、残りは家族に持ち帰る。

加藤完十郎総料理長は、「あまり難しく考えず楽しんでもらえたら。無理をさせず子供たちの興味・驚きを育むことに重点を置いている」と子供たちの作業を見守る。

続く、フレンチトーストの実演は自宅で再現しやすいメニュー。さらに、サプライズで披露されたのは、「クレームブリュレ」の実演と、デコレーション技術のデモンストレーション。

子供たちは見たことのない器具やパティシエの精巧な技術に夢中になり、特別に挑戦させてもらう子も。学校のキャリア教育を通じてパティシエ志望を選択した6年生は、パティシエの手元を観察。パティシエらは職業選択の経緯などの質問にも丁寧に答えていた。

質疑応答では、子供からあがった「パティシエとして一番大切なことは」という質問に、安里シェフパティシエが「厳しいこともあるが楽しんで作ること。楽しんで作る表情がお菓子にも現れる」と回答。保護者からの「一番やりがいを感じる時は」という質問には「喜んでもらえた時」と即答。子供たちにとってもてなしの心を学ぶ機会となった。

【2015年2月16日号】

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