より安全な学校給食を<F-SYS>

給食関係者必見

 フードシステムソリューション 9月30日開幕

 学校給食、病院・福祉施設の食をテーマにした専門展「フードシステムソリューション2015」(F‐SYS)が、9月30日から10月2日まで、東京ビッグサイト 西ホールで開催される(主催:フードシステムソリューション実行委員会、共催:アテックス(株))。

 食物アレルギーへの対応や食中毒の集団発生予防など、より安全な学校給食が求められる中、衛生面に配慮した大量調理向けの厨房機器や食物アレルギー対応食品などが一堂に展示される。

 また、学校給食の効率化や市町村合併により、給食センターが増加している背景を受け、給食サービスにフォーカスしたゾーンも設けられる。

 入場料2000円(税込)※招待券持参者・Web事前登録者は無料。 www.f‐sys.info/f‐sys/

F-SYS
昨年のアレルギー対応食実演
アレルギー・衛生管理・地場産物を学ぶ場

 9月30日から開催されるF‐SYSでは「給食の厨房や配膳に関するアイデアや商品を見たい」「食物アレルギーや食中毒への対応・対策を知りたい」という来場者の声に応えて、最新の給食施設用調理設備や学校給食向け食品・食材を紹介したブースが並ぶ。

 また、学校給食の2015年のキーワードを「アレルギー」「衛生管理」「地場産物」とし、学校栄養士や調理員に向けて「学校給食特別展示コーナー」を通じて、より安全な学校給食を提案。給食でアレルギー対応食を提供している栄養教諭らによる調理実演や、生野菜の洗浄体験や地産地消を実践した学校給食メニューなどを紹介。

 給食関係者必見 多彩なセミナー

 ■保健所から見た衛生管理=(30日10時15分〜)元東京都杉並保健所食品衛生監視員の谷口力夫氏が、実際にあったノロウイルス集団発生事例と、保健所食品衛生監視員による調査手順を紹介。

 ■"おらほの給食日本一"を目指して(30日13時〜)=農産物の生産時期と使用時期のミスマッチ解消に挑戦した秋田県五城目町立五城目第一中学校主任学校栄養士・吉原朋子氏の取組を紹介。

 ■集団給食施設における衛生管理(30日15時〜)=(一財)東京顕微鏡院理事の伊藤武氏が、高齢者施設や病院における食中毒の発生状況と学校での発生状況を比較しながら問題点に言及。

 ■栄養データはこう読む(1日13時〜)=東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻社会予防疫学分野教授の佐々木敏氏が栄養疫学という研究手法を用いて、食事が生活習慣病にどのような役割を持っているのか解きほぐす。
■学校給食における食物アレルギー対応指針(1日14時30分〜)=文部科学省が公表した「学校給食における食物アレルギー対応指針」に基づき、昭和大学医学部小児科学講座講師の今井考成氏が痛ましい事故を二度と起こさないために重要なことを伝える。

 ■学校給食における食物アレルギー対応指針の有効活用(2日12時〜)=女子栄養大学栄養科学研究所客員教授の金田雅代氏をコーディネーターに、4名のパネリストが取組事例を紹介すると共に、指針の有効活用について討議する。

 ■食中毒の現状と手洗いの重要性(2日14時〜)=講師:(公社)日本食品衛生協会学術顧問・丸山務氏。
※セミナーは事前申込制・聴講無料。

 

【2015年9月21日号】

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