「グローバル学部」新設<武蔵野大学>

中国語は3学科の必須科目

 2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催される。大会の中心地に有明キャンパスを持つ武蔵野大学(寺崎修学長)は、9月24日から「オリンピック文化論」をスタートさせた。

 さらに、来年4月にはグローバル学部を新設し、未来を見据えた学びが始まる。

 同大学は9学部14学科と大学院9研究科、計8000名を超える学生が在籍する総合大学。女性への教育と社会進出の必要性を早くに見いだし、武蔵野女子学院として1924年に創立。2004年には全学部を一斉に男女共学化、12年には有明キャンパスをオープンし、志願者数は2年連続で2万人を突破した。

 新設されるグローバル学部には、グローバルコミュニケーション学科、日本語コミュニケーション学科、グローバルビジネス学科を設置。3学科とも中国語が必須科目で、アメリカと中国の2大グローバルパワーを背景に、言語の力も大きくなっている現状を踏まえ、トライリンガル人材の育成を目指す。グローバルビジネス学科は、英語で教養科目やビジネス科目を履修でき、オールイングリッシュでの卒業が可能。

 昨年6月に東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と連携協定を締結し、今年1月には講演会を開催。

 「オリンピック文化論」は、大会の目的や歴史、その精神等への理解を深め、ボランティア活動による貢献など学生・教職員の大会への参加意識を高めるもの。対象は2年生以上の全学部で、有明・武蔵野両キャンパスで行われ、JOC理事の藤原庸介氏、水泳メダリストの寺川綾氏など講師陣も多彩で、大会後も講義は継続される。

 

【2015年10月19日号】

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