日本給食サービス協会がコンクール

心に残る給食をつづる

作文コンクール表彰式
文部科学大臣賞を受賞した元田さん(右)

全国の小学4年生から6年生を対象にした「第3回『心に残る給食の思い出』作文コンクール」の受賞者が決定し、1月21日に都内で表彰式が都内で開催された。全国2395作品の応募の中から10人が入賞し、文部科学大臣賞を愛知県みよし市立黒笹小学校4年・元田晃太朗さんの「友だちのがんばり」が受賞した。

(公社)日本給食サービス協会の主催で実施されている同コンクールは、毎日の給食を通して気づき、学んだ食と食事習慣の大切さ、作り手や生産者への感謝の気持ち、農林水産業の重要性や日本の風土・文化等について作文にまとめることにより、子供たちの健全な成長に寄与することが目的。

弱音を吐かない友達に
 頑張る大切さをもらう

文部科学大臣賞を受賞した元田さんは、かつて隣の席になった友人とのエピソードをしたためた。その友人は病気のため給食を食べるのが遅かったが、病気のことを知らなかった元田さんは、一度だけ遅いことを言ってしまった。病気について知ってからはそれを後悔していたという。ある日、クラスに休みの人が多くみんなの給食が増えたことがあったが、その友人は一生懸命時間内に完食。その時の笑顔が忘れられず、弱音を吐かない友人から、頑張ることの大切さを教えてもらったというエピソードだ。

農林水産大臣賞には栃木県栃木市立栃木第三小学校6年・高橋征吾さんの「あげパンとぼく」、農林水産省食料産業局長賞にはE城県神栖市立植松小学校6年・白倉拓実さんの「魔法のとん汁」と、京都府京田辺市立普賢寺小学校5年・西村優月さんの「父と私をつなぐお茶」が受賞。

復職した調理員さんへ
 感謝の気持ちをつづる

日本給食サービス協会会長賞は、愛媛県今治市立朝倉小学校5年・渡邊廉さんの「給食の味は思い出の味」、京都府京田辺市立普賢寺小学校5年・中西康太さんの「今の給食・昔の給食・家族の思い出」、愛知県犬山市立楽田小学校6年・三村統吾さんの「除去食解除になった日」、沖縄県那覇市立真嘉比小学校5年・饒平名絢音さんの「大好き・最高な学校給食」、山形県天童市立長岡小学校6年・菊地夏姫さんの「命のバトン」、埼玉県さいたま市立蓮沼小学校4年・伊藤元氣さんの「かがやきのケーキ」が受賞した。

日本給食サービス協会会長賞を受賞した中西康太さんは、「休職をしていた調理員さんが戻ってきて、またおいしい給食を作ってくれるようになったことへの感謝の気持ちを込めて書いた」と話していた。

また、学校奨励賞は、山形県天童市立長岡小学校、栃木県栃木市立栃木第三小学校、E城県神栖市立植松小学校、埼玉県さいたま市立蓮沼小学校、愛知県みよし市立黒笹小学校、同・犬山市立楽田小学校、京都府京田辺市立普賢寺小学校、愛媛県今治市立朝倉小学校、沖縄県那覇市立真嘉比小学校の9校に贈られた。

 

【2016年2月15日号】

 

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