第41回学校栄養職員大会特集

27の給食センターで実践・情報共有

【岩手・水沢南小学校】【島根・出雲市立学校給食センター】【東京・板橋区常磐台小学校】【TOPページに戻る】

 平成10年度から3年間の期間、全国320の学校や給食センターなどが文部省の指定を受けて行っている「パソコンを活用した・食・に関する指導」。パソコンによる情報通信等を活用しながら、より効果的な「食」に関する指導方法等の開発を行うための実践研究である。  各モデル校には、パソコンやスキャナ、プリンター、デジカメなどのハード機器の他、指導に活用するための各種ソフトなどが設置され、その他インクや用紙などの消耗品やインターネットのプロバイダ加入料、通信費なども支給されている。

 主な活用としては1ホームページからの情報収集2電子メールを活用して他の学校栄養職員との情報交換3献立作成ソフトの活用4スキャナ等を利用した指導資料の作成、表計算ソフトを活用した食生活実態調査5ホームページを作成し、食の指導の実例を紹介する−−などが文部省から挙げられている。これらの活用例をもとに、各モデル校で様々な実践が行われている。
*  *  *
各県によってモデル校の数はバラつきがあり、学校だけを指定している県や、逆に給食センターだけを指定している県とある。
 全国の中で、最もモデル校の多い秋田県では、27の給食センターと中学校1校で実践が行われている。同県では、給食センターは単独校と比べて食の指導がやりづらいことから、パソコンを活用して学校との情報交換を活発にさせるため給食センターに限ってモデル校を募った。給食センターは単独校と比べ事務処理が多いことから、パソコンを使って簡略化し、そこで生まれた時間を学校での食の指導に当てるというのもねらいの一つである。
 全てのモデル校に同機種のパソコンを設置し、4つのブロックに分かれて定期的に講習会を行っている。また、それぞれのブロックで小学校低学年用、中学年用というように対象ごとの指導案を作成し、全ての情報をブロック間で共有して活用しているという。パソコンによって給食センターと学校、センター同士が近づくことができ、食の指導に結びついているそうだ。
(教育家庭新聞2000年7月15日号)