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改正省エネ法と学校・教委の省エネ対策
省エネ法対策に役立つソリューション

 持続発展可能な社会を担うために、基礎学力やPISA型学力、21世紀スキルと求められるべき「力」はより多く、詳細に、かつ具体的になってきている。そのために学校が果たすべき役割も多様かつ多種になっている。学力向上、事務処理削減、省エネ等様々な課題を解決していくためにICTを活用することが求められている。

省エネ顧問 ―早稲田環境研究所
ecoFORTE−CRE ―伊藤忠商事・シスコシステムズ
SLIMOFFICE AS ―富士通エフ・アイ・ピー
涼厨 ―東京ガス

省エネ顧問

―早稲田環境研究所

 改正省エネ法対応で困っている場合、どのようなサポートがあれば対応できるのであろうか。

  早稲田環境研究所では、改正省エネ法の対応担当者と相談の上、本当に必要とされるサポートだけを提供するので、必要十分かつ安価に改正省エネ法対応を行うことが可能である。さらに、手間のかかる書類作成の代行も可能である。

  また、対応を外部に委託するのではなく教育委員会内部で改正省エネ法対応を行う場合は「省エネ顧問」という名のパッケージソフトがおすすめである。

  「省エネ顧問」に格納された、標準機能である中長期計画書・管理標準データベースの項目を選択するだけで、作成の手間がかかる「中長期計画書」、「管理標準」の作成が可能となっている。
 また、毎月の各学校や施設のエネルギー使用量を入力するだけで「定期報告書」、「エネルギー使用状況届出書」の作成もできる。

  更に学校、事務所別のエネルギー分析も可能となっており、作成した管理標準と組み合わせることで、省エネ対策を推進し、コストの削減もできる。
http://www.e-wei.co.jp/


ecoFORTE−CRE

―伊藤忠商事・シスコシステムズ

 伊藤忠商事(以下、伊藤忠商事)では、ITを活用することで簡単で安価にエネルギーマネジメントが行えるクラウド型省エネ支援サービス「ecoFORTE」(エコフォルテ)を展開している。

  「ecoFORTE EMS」は、施設全体のエネルギー使用状況を計測・監視する「ecoFORTEウォッチャー」と、どこに無駄があるかを把握した上で、空調や照明などを自動的に制御する「ecoFORTEマネージャ」を組み合わせたもの。クラウド型サービスのためユーザー側は大規模な機器等を導入することなく運用が可能だ。

  「ecoFORTE」のシステムをシスコシステムズ合同会社(以下、シスコ)のルーターに搭載した「ecoFORTE‐CRE」では、校舎・教室などで利用されている設備のエネルギーを一括管理することができる。そのため、データ収集や報告業務などの管理コストを大幅に低減できる。さらにPC、IP電話、デジタル複合機などの電力測定と電力管理を自動制御するシスコの「Energy Wise(エナジーワイズ)」技術を「ecoFORTE‐CRE」に連携することで、建物設備からIT機器までを一括管理し、電力使用量を削減できる。
▼問合せ=03・3497・7293(伊藤忠商事)、03・6434・6500(シスコ)


SLIMOFFICE AS

―富士通エフ・アイ・ピー

 「SLIMOFFICE AS」は、インターネットを利用して、各部門が使用したエネルギー使用量のデータを収集・管理するSaaS型環境経営ソリューションサービスだ。全部門のエネルギー使用量を合計して、改正省エネ法で行政に提出する定期報告書を作成できる。

  省エネ法改正で、教育委員会は各学校のエネルギー使用量を把握して管理することになるが、収集用テンプレートを利用することで、円滑な収集・集計が行える。クラウド型サービスのため設備の初期投資が不要で1か月程で利用開始できる。

  教育委員会の担当者は各学校にデータ入力の依頼をあらかじめ設定した日時でメール一括配信、それを受けた学校はWebまたはExcelを使って実績値を毎月1回だけ入力する。データはセンターで一元管理され、担当者は条件を指定して必要なデータを取り出し、定期報告書を作成する。収集したデータは学校ごとに比較できるので、エネルギーコスト削減に向けて改善点の抽出も行える。エネルギー使用量以外のデータも収集できるので、EMS活動をしている場合は、オプション装備されている廃棄物、排水量などのテンプレートが使える。
▼問合せ=03・5730・0708


涼厨

―東京ガス

 東京ガスの都市エネルギー事業部では、利用者のニーズに合わせて、ガス厨房でも涼しく快適に調理が行える「涼厨(R)(すずちゅう)」を提供している。従来の厨房は、調理時に発生する排熱や輻射熱で高い温度となっていた。「涼厨」は、すぐに熱を外部に逃がす集中排気により厨房内に熱が拡散することを防止することができるガス厨房機器シリーズだ。

  これまでのガス厨房の室内温度が30度を超えることもあったのに対し、「涼厨」は常に25度以下という快適な環境を実現する。従来のガス回転釜の表面温度は約140度にもなっていたが、「涼厨」では輻射熱を大幅にカットできるので、ガス回転釜の表面温度は約25度に抑えられ、万が一機器に触れてもヤケドする心配がない。煮こぼれても焦げ付きが少ないので、掃除も簡単だ。

  厨房内が涼しくなるため、空調負荷の削減にもつながり、体感温度を同等に保つという条件で比較すると「涼厨」のほうが空調負荷を30%程度削減できるデータもある。
東京ガスでは「調理性」「環境性」「経済性」「衛生性」に利用者のニーズをあわせ「涼厨」をはじめとした最適な厨房を提案している。
▼問合せ=03・5400・7777

【2010年11月6日号】


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