教育家庭新聞・教育マルチメディア新聞
TOP教育マルチメディア>記事
バックナンバー
最新IT教育―実践、成果を報告―

教育マルチメディア

企業連携でICTの教育活用検証
最新技術投入 3年間で15億円

教育スクウェア×ICT

 NTTは、東芝やNEC、ベネッセコーポレーション、教科書会社などと協力し、教育分野における先進的なICT活用についての実証実験「教育スクウェア×ICT」を本年4月から実施する。全国4自治体の公立小学校8校の5年生を対象に、コンテンツ、アプリケーション、ネットワーク環境、学習用端末などの学習環境を提供し、ICTサポート支援員の派遣やサポートセンターの設置も行う。

写真
▲ 活用される情報端末はスレート型が有力候補

 学校にはブロードバンド回線、校内LAN、電子黒板、教師用端末、児童生徒用端末などのハードが整備され、デジタル教科書、デジタル副教材、学校ポータル(先生用・児童生徒用)、授業シナリオ作成ツール、校務システムなどがクラウド形式で提供される。端末は現在のところスレート型を想定している。

  実施にあたって、学識経験者の協力を受けるほか、オーストラリア大使館、アルク、開隆堂出版、学研ホールディングス、学校図書、新興出版社啓林館、セレゴ・ジャパン、東京書籍、東芝、日本電気、日本文教出版、ベネッセコーポレーション、EnglishCentralの各社が協力。期間は最長3年間、費用は約15億円をNTTグループの6社が負担する。

  現時点では秋田県八峰町立八森小学校、塙川小学校、水沢小学校、鹿児島県与論町立茶花小学校、那間小学校、与論小学校、川崎市立南百合丘小学校、新潟県関川村立関川小学校の8校で実施することが決定しており、さらに3校程度増える予定だ。

  対象は小学校5年生の算数、理科、社会など。中学2年生の英語も加わる予定。小学校国語科については現場の教員からのタッチペンの使用が必須という意見から、今回は入っていないが、平成24年度の実施を検討する。

  デジタル教材ライブラリやラーニングマネジメントシステムの活用も検討中。ネットを活用して学校間での交流授業も予定されており、中学の英語では、オーストラリアの学校と交流授業を行う。

  児童生徒の家庭にもブロードバンド回線を提供し、家庭での自学学習や保護者への連絡に活用する。
なお本事業についてNTTの鵜浦博夫副社長はフューチャースクールと対立するものではなく、フューチャースクール実施以前より検討していたものであると述べた

▼ お問合せ=NTT新ビジネス推進室@03・5205・5122

 

【2011年2月5日号】


記事のご感想をお寄せください

新聞購読お申し込みはこちら