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【第5回】輝く!ICT支援員 −ICT活用支援の現場から

ICT支援員として働く上で一番大切な力−茨城県美浦村ICT支援員 大曽根潤さん

■支援員として働く上で一番大切な力は何でしょうか?

ICT支援員
美浦村のlCT支援員メンバーとともに
(左から2人目が大曽根さん)

 先生方の要望をしっかり理解する、先生方に対して提案できるといった「コミュニケーション力」が一番大切です。ICT支援員になってからその力を高めようとしてきました。ICTのスキルに関してはワープロ・表計算・プレゼン用ソフトなどのスキル習得のための勉強はしましたが、プログラミングやネットワークなどの専門的な知識を持っているわけではありません。

■コミュニケーション力を習得する上で役立っているのは何でしょうか?

  一番大きいのは月に1回ある地区の定例会です。美浦村の小中学校を担当しているICT支援員で行っています。その場で個人の取り組みの報告、相談を実施し、地区のリーダーから支援に関するアドバイスをもらうことで、日々の活動に役立つ知識を得ることができています。例えば提案の仕方については「今指導中の単元の少し先の内容について話をする」、「デジタル教材は手元で見せながら紹介する」など、実践的かつ具体的なノウハウをたくさん学ぶことができます。またICT支援員同士によるメーリングリストでのやりとりも活発になされており、他の方が発信してくれた授業の事例などもとても参考になります。

■ICT支援員同士の情報交換はタイムリーな提案に役立ちますね。

  自分の実践についてもできるだけ発信するようにしています。美浦村は小学校3校、中学校1校なので、学校間で取り組みの内容を共有することも大事だと思います。

■ICT支援員としての大曽根さんのやりがいは?

  担当校では「新しい提案」を積極的に受け入れていただけるので、とてもやりがいを感じます。「先生自身が新たな取り組みへのやる気を高め、結果として進んでICTを活用していただけた」ことに達成感を感じ、この仕事の醍醐味だと思います。(次回続く)

【ICT支援員サービス問合せ】
株式会社ベネッセコーポレーション小中学校事業部 Tel:0120‐8888‐44 http://www.teacher.ne.jp/ict/

 

◆輝く!ICT支援員 −ICT活用支援の現場から

(1)「必然性ある場面」でのICT活用を心がけて
(2)「多様な考えを知り、 理解を深める効果」を実感
(3)授業支援をスムーズにするコミュニケーションとは?
(4)デジタル教材の提案は活用イメージが湧くように
(5)ICT支援員として働く上で一番大切な力

【2013年2月4日号】

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