連載:親子で楽しむ日々の新聞活用 39回

大相撲の楽しみ方ー全国新聞教育研究協議会顧問・鈴木 伸男 

本場所に合わせ「学習場所」 家族全員で星取り表を作成

 相撲は昭和30年代前半の栃若時代、「巨人・大鵬・卵焼き」といわれた40年代、「若貴」が活躍した平成10年前後と、3度の全盛期がありました。現在、行うスポーツとして人気はありませんが、見るスポーツとしては面白いものです。

  相撲に「大」が付くと日本相撲協会が行うプロ相撲のことで、年6回の奇数月に行われる本場所の他に、福祉大相撲、大相撲トーナメントなどの本場所に準じた場所などがあります。

  相撲は古く武術・農耕儀礼・神事として行われ、平安時代には宮中の年中行事として相撲(すまい)の節が行われていました。明治期に常設館が建てられ、その名称を「国技館」としたため、いつの間にか国技といわれるようになったといいます。

  5月11日の日曜日に初日を迎え、両国国技館で行われる「夏場所」の番付発表は、おそらく4月25日頃ですので気を付けて新聞をみてください。

  ある全国紙では本場所の前日に、スポーツ面の7割を使って番付表を載せています。幕内全力士15日分の○があり、成績(星取り)を記入できるようになっていますので、コピーして壁に貼り、優勝力士、三賞力士などを予想していくと毎日楽しみが増します。

家庭学習の取り組みに転換

  この本場所に合わせた15日間を「学習場所」と称し、家庭学習の取り組み等を行ってみたらどうでしょうか。家族全員で行うと面白いです。

  子供達の○、●の基準は、例えば2時間以上勉強したら○、2時間未満なら●、調子が悪くてできない時は「や(休み)」とします。働いているお父さんやお母さんは、午後7時までに帰れたら○、帰れなかったら●、主婦のお母さんでしたら家事がきちんとできたら○とします。取り組み内容は、決めた内容を全員に了承をもらい、○、●の判断基準は皆で確認します。
相撲が由来の言葉を探す

  ところで、相撲には長い歴史があり、相撲に関する言葉や用語が元になったり、他で使われたものが相撲用語になって広まったものがあります。これらを探したり、意味を調べてみてください。

〈例〉「いさみ足」「うっちゃる」「金星」「仕切り直し」「カド番」「谷町」「三役」「土俵際」「序の口」など。

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【2014年4月21日号】

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