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パソコンにない人名用「俗字」「異体字」を簡単入力
名簿作成を効率化、もっと正確に

 

「人名外字1500V3」モニター報告


 校務の情報化が進む中、教育現場で扱われる様々な文書が作成されるようになった。だが一方で、普段使用する文書作成ソフトには用意されていない人名用の「俗字」「異体字」も多い。教育マルチメディア新聞1月号ではイースト株式会社から発売されている「人名外字1500V3」のモニター校を募集した。本号では以降、1教育委員会、4つの学校で利用されてきた同ソフトの使用感を報告する。

「人名」「記号」の併用で‘自然’‘わかりやすい’文書作成

「教員研修会で使用する参加者名簿に『人名外字1500V3』を活用したところ、『正式な漢字で名簿を作ってもらったのは初めて。これまで入力できないものと思い諦めていたけど、この漢字もPCで出せるんですね』と喜ぶ先生の姿もありました」そう「人名外字1500V3」を活用したメリットを説明するのは、青森県弘前市教育委員会の佐藤文紀氏(指導課課長補佐)。

戸籍通りに子ども達の名前を表記しようとすると、なかにはPCで表示できない漢字も多い。「人名外字1500V3」は、そうした人名用の「俗字」「異体字」を1470文字収録。使える書体は「行書体」「楷書体」「明朝体」「ゴシック体」の4種類と幅広く、拡大しても美しいアウトラインを維持できる高品質なフォントは掲示物や垂れ幕など大判プリンターで出力することもできるため、名簿を作成し運用することの多い教育現場での活用が期待されている。

本企画への応募動機について佐藤氏は「人名は、他の漢字で代用したり略字を使うのは避けたいものです。特に研修会では名簿にある本人が参加して、名簿にある自分の名前を見るものなので、できれば本来の氏名で表記したいと思っていました」と説明する。

また佐藤氏が使用するPCには「人名外字1500V3」の関連製品である「記号外字1800」(※)もセットアップされており、人名外字と記号外字の2種類を同時に活用、より多彩な文書作成が可能になった。

「普段、文書を作成するときに困ることの1つは『・』の表記です。箇条書きの行頭文字で『・』を使用する場合、その段落に『基礎・基本』『小・中学校』のように『・』(なかぐろ、なかてん)を使うと行頭文字の『・』と紛らわしくなってしまいます。また箇条書きの段落内にもう1つの段落を設ける場合、分かりやすくするために段落の先頭に先に使用する『○』(しろまる)より小さい『○』(しろまる)が欲しいと思っていました。外字は自分で作成することもできますが、他の文字とサイズが違ってしまうため、バランスが悪く見た印象が不自然になってしまいます。記号外字には小さなものや影つきのものなど複数の『・』が用意されている点も便利ですね」

「記号外字1800」 MacintoshDTPで定番の記号フォントと漢字フォントをWindows標準のTrueTypeフォントで提供するもので、単位記号や省略記号、枠付き記号などPCで表示できない記号を収録した外字フォントソフト。
 


報告2 学校への信頼感も厚くなった

報告3 高い精度が文書作成を効率化/学事報告の名簿作成も手軽に

報告4 古い資料をもとにした文書作成で便利

報告5 教育現場にあると助かるアイテム