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報告3

パソコンにない人名用「俗字」「異体字」を簡単入力
名簿作成を効率化、もっと正確に

「人名外字1500V3」モニター報告

 

高い精度が文書作成を効率化/学事報告の名簿作成も手軽に

 

東京都小平市立小平第六小学校 村松守夫副校長

 

「人名外字1500V3」のモニター企画に応募した東京都小平市立小平第六小学校は、平成19年度の校内研究の1つに「情報教育指導計画の作成」に取り組んだほか、昨年の学校ホームページコンテスト「J―KIDS大賞2007」の東京都の部で優秀校に選ばれるなど「情報」の活用にも積極的な学校だ。

◇      ◇

小平第六小学校人名外字を使う以前、文書作成を行ってきた村松守夫副校長は、フリーソフト「今昔文字鏡」やWebサイトのサービス「外字神社」を利用して外字を入力してきた。だが、そうしたフリーのサービスではサポートがないうえ、用意されているフォントの種類が少なかったり、外字の数が多過ぎてかえって探し出すのに手間取ったりと、やはり不都合な面も多かったという。

「フリーのソフトでは字数が多過ぎて求めている外字を探すのが大変でした。『人名外字1500V3』は、収録してある外字が1500字ということで使う前は『少ないかな』と思っていたのですが、実際に使ってみると必要な漢字がきちんと入っていて助かりました。よく市場調査をしていると感心しました」

フリーのサービスが及ばない「人名外字1500V3」の精度。そこには、ソフト開発の前から公共自治体の戸籍や住民票システム向けに同社が行ってきた文字データ作成サービスのノウハウが活かされている。戸籍にある漢字を使用することが求められる学事報告の名簿を作成するのは神経を使うところ。外字を探し出し、名簿に反映させる。そうした文書作成にかかる作業量も「人名外字1500V3」を活用することで、従来に比べて作業量が減ったという。

「また必要な漢字をネットでリクエストできるサービスがとても良いですね。使い勝手については難しいところもなく、使いやすいソフトの部類に入ると思います」

村松守夫副校長ソフトに収録されていない外字は、専用Webサイトから1書体200字分を無償で追加することができるので安心だ。「人名外字1500V3」が手元に届いた際、学校ホームページ内にある「副校長日記」で早速その様子を紹介するなど、村松副校長は学校におけるICTの活用にも意欲的だ。特に同校が小平市のコミュニティスクールに指定されていることから、HPの運営には力を入れており保護者や地域とコミュニケーションを図るうえで重要な役割を担っている。

同校のHPでは、学校案内や校内研究、行事予定と言った学校の紹介だけでなく、校長、副校長、学級担任、学校経営協議会、おやじの会など多様なページが用意されている。管理職の理解が学校HPの充実には欠かせないと言われているが、村松副校長だけでなく長津芳校長も自然体で学校HPを更新。長津校長は、今年6月9日から11日の3日間、6年生が八ヶ岳への移動教室に同行すると、携帯電話のメールと写メール機能を利用し、速報として期間中34回もページを更新。通常は1日130件を数える同校のアクセス数だが、その間のアクセス数は1日200件にも達したという。

学校HPを積極的に運営する利点について村松副校長は「学校HPを充実させるようになって、保護者や地域からのクレームも少なくなりました。学校の頑張りを見てくれているのだと思います。コミュニティスクールに取り組んでいるのですが、皆さんに学校のマイナス情報も含めて、地道に隠さず発信すると、きちんと応えてくれます」と説明する。保護者や地域とのより良い関係を結ぶツールの1つとして学校HPが機能する好事例だ。
http://www.kodaira.ed.jp/06kodaira/

 

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