市町村教育長 年頭のあいさつ

子どもたちの学びを変える―熊本県・山江村教育委員会教育長 大平和明

熊本県・山江村教育委員会教育長 大平和明 本村におけるICT教育推進の目的は、これまでの知識習得だけの学習ではなく、活用する力を身に付け、「子どもたちの学びを変える」ことにあります。

  一斉授業から子どもが考え学び合う授業へ転換するために、ICT機器は、使い方によっては優れたツールだと考えています。

  昨年夏、村内全校(2小学校、1中学校)に電子黒板と無線LANを整備。タブレットPCは、小学校高学年と中学校には1人1台、4年生以下は4人に1台の環境を整えました。ICT環境の充実によって、学校教育の可能性が拡がっていくことを期待しています。

  山田小学校は平成23年度から先駆的に取り組みを始めました。

  まず、PC教室から普通教室でのICT活用に転換しました。より普段の授業でのICT活用がなされるようになりました。そのことによって、先生たちの授業づくりも変わってきました。単なるICTありきの授業ではなく、アナログとデジタルが融合された授業が展開されるようになってきました。

  子どもたちの情報活用能力の高まりはもちろんのこと、表現力が豊かになったことは喜びの一つでした。自分の考えをはっきりさせて自分の言葉で発表できる子どもたちが増えてきたことです。

  人口約3700名の小さな村ですが、教育の情報化の推進に無限の可能性を期待しつつ、大きなチャレンジとして取り組んでいます。

【2014年1月1日】

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