市町村教育長 年頭のあいさつ

最南端の町で先端のICT教育を―沖縄県・竹富町教育委員会教育長 慶田盛安三

沖縄県・竹富町教育委員会教育長 慶田盛安三  本町は国の特別天然記念物「イリオモテヤマネコ」が生息する西表島をはじめとして9つの有人島に13の小中学校が点在する日本最南端の町です。全ての学校が学年1クラスの極小規模校であり、町内に高等学校が設置されていないため、15歳の春には島を離れ、独り立ちし、自立した生活を送らなければなりません。

  ICT教育は島嶼地域での教育環境をよりよい方向に工夫・改善するための手立てとして、また、本町が指標とする「夢を育て、人を育て、未来を創る」学力向上の基盤と捉えて推進しています。

  平成25年度、総務省の沖縄振興特別推進交付金を利用して各学校に電子黒板と、授業で児童生徒すべてに行きわたるタブレット型PCの導入を、さらに、運動場や体育館等に範囲を広げた、校地内無線LANを構築しました。

  各学校での活用例としては、複式学級指導時での「わたり」時に子ども同士がタブレットに示された課題等をお互いで教え合いながら、共に学び合う授業が期待されており、さらに、少人数であるがゆえに困難とされている、練り合い、深め合いの授業にもICT教育の可能性を大いに試してみたいと思っております。

  年中濃緑が目に映る亜熱帯の大自然をバックにしながら、子ども達の想像力(イマジネーション)と創造力(クリエイティビティ)を育てる先端のICT教育を推進して参ります。

【2014年1月1日】

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