【指導者用デジタル教科書】今年度から模擬授業も―三重大学教育学

 三重大学教育学部には、学校教育教員養成課程、情報教育課程など4つの課程がある。同学附属教育実践総合センターの下村勉教授は、選択必修の授業科目「教育工学」で、最近のキーワードの1つである「指導者用デジタル教科書」について取り扱っている。デジタル教科書の定義やメリット・デメリットなどを学生自身が調べ、ポスター形式で発表するという試みを行ったところ、一定の理解は得られるもののデジタル教科書の実物を使っていないので実感が伴わなかったという。

  「教員養成段階でデジタル教科書や電子黒板などICTの効果的な活用法を体験的に学んだ学生が、学校現場でそれらを活用することで大きな効果が見込める。残念ながら、現状はそうなっているとは言えない」と話す。今年度から、小・中学校のデジタル教科書が一部整備できたことから、学生の模擬授業や教育実習の教材研究に利用しながら、効果的な活用方法や現行のデジタル教科書の改善方法などを研究していく考えだ。

 

 

【2012年6月4日号】

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