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教育ICT

若者の再チャレンジを応援する<厚生労働省所管 港湾短大神戸校 松原元一校長>

2018年6月4日
寄稿

 4月は大学や企業等に入り、希望に燃える時期である。しかし、時期が経つに従って当初のイメージと違うと考え始める人もいる。このような人々を応援し、再チャレンジできる仕組みが必要だ。

その1つが港湾職業能力開発短期大学校神戸校「港湾ロジスティクス科」だ。今年開校20年を迎える本校は神戸ポートアイランドにある厚生労働省所管の短期大学校で、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が運営している。

現在、物流企業で現場のリーダーとして嘱望されているAは、当初、専門学校に進学したが、希望とは異なることに悩んで退学。本校を卒業した友達が正社員として働いていることを知り、オープンキャンパスに参加。クレーンやフォークリフトに試乗して興味を持ち、10月、同科(定員12名)へ入校した。

同科では港湾物流の実践技術者を目指し、輸送・荷役・通関等、港湾を取り巻く環境を的確に捉え、物流システムや運転技術を習得できる。港湾の仕事がどのようなものか、世間ではそれほど知られてはいない。港湾実務を講義や実習で学び、貿易は私たちの生活に欠かせないことを知り、「貿易立国日本」の一翼を担うという自負が持てるようになる。在学中に約6か月の就労型実習があり、企業ニーズに即応した現場での実践技術を習得できる。この期間は、実習先企業と雇用契約を締結するので、給与をもらうことができる。

Aは6か月の実習先について、就職担当職員と何度も相談して物流企業を選択。就労型実習の半ばには、習得内容が、企業でどのように役立つかを実感できるとともに、自信が持てるようになったという。Aは、同校での生活を振り返り、少人数制で先生からきめ細やかな指導を受けることができた。様々の資格も取れ、就職後すぐに大事な仕事を任され、給与アップにもつながった。職業訓練指導員の先生方には、本当に感謝していると述べている。

本校には、「港湾ロジスティクス科」の他、高校卒業者を対象とした「港湾流通科」「港湾技術科」がある。

港湾流通科は、貿易実務のスペシャリストを目指し、貿易や通関に関する実践的な業務知識、物流におけるIТ技術を習得する。

港湾技術科は、港湾現場のスペシャリストを目指し、港湾荷役機械の運転技術、港湾業務の知識、港湾荷役システムの構成と自動化についての技能・技術を習得できる。

■港湾職業能力開発短期大学校神戸校

港湾・物流業に従事する人材を育成する日本で唯一の短期大学校で同校のほか、横浜校がある。神戸校オープンキャンパス【開催日】6月17日(日)/7月22日(日)/8月5日(日)/8月26日(日)/9月22日(土)/11月25日(日)http://www3.jeed.or.jp/hyogo/college/


〈プロフィール〉能力開発・人材育成業務に携わり35年。先端技術の職業訓練開発とその実施、訓練カリキュラムの開発、職業訓練のあり方・進め方とその普及、能力評価基準の作成、新分野展開・創業支援、キャリア形成支援業務等に従事。

教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2018年6月4日号掲載

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