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一汁三菜の献立で和食の魅力を引き出す「第5回日本料理コンペティション」 (2015年09月07日)

素材の持ち味を生かし、理想的な栄養バランスである「和食」。ユネスコ無形文化遺産に登録されたことで「和食」の素晴らしさが改めて見直されています。その日本料理の技をプロの料理人たちが競い合う「第5回日本料理コンペティション」(主催:NPO法人日本料理アカデミー)の関東甲信地区予選が、9月6日(日)、東京の服部栄養専門学校(服部幸應理事長・校長)で開催され、書類審査で選ばれた6名の料理人が出場しました。会場となった服部栄養専門学校では、調理設備や調理器具を提供したほか、学生たちが調理人のサポートにあたりました。

昨年までの地区予選は出場者が事前に考案した献立を調理するものでしたが、今回からは決勝大会同様に競技開始と同時に食材が知らされ、そこから献立を組み立てる「ブラックボックス形式」となりました。3時間30分という調理作業時間で、出された食材から献立を考え、4名分の一汁三菜を完成させる厳しい勝負です。他地区の予選では競技時間をオーバーした出場者も出るなどハードルの高さが伝わってきます。
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季節感を取り入れることも和食の特長の一つですが、今回はアワビ、車海老、里芋、舞茸などが旬の食材として用意されていました。予想した食材と異なり一から献立を考え直すことになった出場者もおりますが、献立に時間をかけすぎると調理時間が削られていきます。また、和食では料理を引き立たせる器選びも大切な要素。そこで献立に合わせて使用する器も自ら選んでいきます。こうして競技開始20~30分で献立と器を決めて出場者は調理に取り掛かりました。

審査は調理する方法や手際を見る「作業審査」と、完成した料理を評価する「外観試食審査」の両面から行われ、1位=赤羽佳典氏(写真 ホテル椿山荘東京)、2位=村田経博氏(星のや軽井沢)、3位=川島鉄平氏(グランドエクシブ軽井沢)の上位3名が表彰されました。上位2名は平成28年2月21日、京都調理師専門学校で開催される決勝大会に出場します。1位に輝いた赤羽氏は「和食は世界に誇れる料理なので、子供にも自分の国の料理を、もっと楽しんで味わってもらいたい」と和食の素晴らしさを次の世代へと伝えていきたいそうです。決勝大会は各地区大会やアジア韓国地区、海外枠から選ばれた12名で競い合います。訪れたことのあるお店からの出場者もいらっしゃると思います。どんな熱戦が繰り広げられるか今から楽しみですね。

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投稿者 kksblog : 2015年09月07日 19:00


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