自治体の長期総合計画に「教育の情報化」を位置付ける

教育ICT環境整備における円滑な予算確保のためには、自治体が掲げる「総合計画」や「教育振興計画」の中に「教育の情報化」を位置付けること、その上でICT活用計画や環境整備の重要性を打ち出した3〜5年の中期計画を立案することが推奨されている。本手順を踏まえ、円滑な整備を目標に進めている自治体が増えている。

八王子市教育情報化プラン

来年度から実証研究

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八王子市では、市の基本構想・基本計画「八王子ビジョン2022」に掲げる、教育の「めざす姿」実現に向けた計画として「ビジョン はちおうじの教育」の下、教育の情報化が果たす役割と進むべき方向性をより具体的に示した実行計画「八王子市教育情報化推進プラン」(平成27〜29年度)を策定。平成27年3月に公表している。6つの基本方針から成り立ち、13の施策目標と24の具体的な取組を設けた。6つの基本方針は以下。▼情報教育の充実 ▼ICTを活用した分かる授業の実現 ▼教育の質の向上を目的とした校務の情報化 ▼家庭・地域との連携 ▼情報化の推進体制の確立とサポート体制の充実 ▼教育ネットワークシステムの安定稼動と情報セキュリティの確保

教科指導でのタブレットPC活用については、今年度、指導課が担当となってワーキンググループを設置してモデル案を作成。来年度に実証研究を行い、29年度以降に各校で実施する。

ICTを活用した教科指導のために、今年度は普通教室と特別支援学級において大型提示装置・実物投影機などを設置。研究指定校での授業研究も始める。

情報モラル教育も推進。教育課程へのICT活用の位置づけの検討や教員向けICT研修も充実。校務処理についても、今年度から来年度にかけてWGを設置。29年度から電子化に着手し、校務支援システムの導入やクラウド活用について検討。ICT支援員によるサポートの充実や情報セキュリティ担当者の設置、情報セキュリティの点検、システム監視等も行っていく。

 

【2015年10月5日】

 

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