教育ICT環境整備における円滑な予算確保のためには、自治体が掲げる「総合計画」や「教育振興計画」の中に「教育の情報化」を位置付けること、その上でICT活用計画や環境整備の重要性を打ち出した3〜5年の中期計画を立案することが推奨されている。本手順を踏まえ、円滑な整備を目標に進めている自治体が増えている。
三重県鈴鹿市では「平成27年度鈴鹿市教育基本目標及びアクションプラン」を学校教育分野と社会教育分野において策定・公表した。
鈴鹿市教育基本目標(学校教育分野)は「未来を拓く心豊かでたくましい子どもを育む鈴鹿の教育」。
その下に策定されたアクションプランは以下の3つ。
(1)子どもたちの「生きる力」を育みます(2)家庭・学校(園)・地域の連携を促進します(3)教育に関わる環境や条件の整備を進めます
1‐i「確かな学力の育成」では、情報教育の充実として、小学校でのタブレット端末活用、ICT教育推進モデル事業の実施、情報モラル教育の推進など(継続)。
今年度の目標は「コンピュータ等情報通信技術を活用して子ども同士が教え合い学び合う学習(協働学習)や課題発見・解決型の学習指導を行っている学校の割合」を50%とする(平成26年度は35%)こと。
ICT教育推進モデル校と各環境は以下。▼合川小学校=タブレット型PC20台、電子黒板機能付プロジェクター3台、校内LANの構築(小規模特認校・教育課程特例校・全学年で英語教育を実施) ▼稲生小学校=タブレット型PC40台、電子黒板機能付プロジェクター3台、校内LANの構築 ▼平田野中学校=タブレット型PC40台、電子機能付プロジェクター3台、電子黒板1台、校内LANの構築(「ものづくり人材育成プログラム」でICT教育を推進)
さらに学校教育情報化推進事業により、小学校28校にタブレット型PC20台、電子黒板機能付プロジェクター1台、中学校9校にノート型PC40台を整備済み。
各校では、防災学習や社会見学、多文化共生をテーマにした協働学習、図書室でのブックトーク、理科や体育、算数・数学、生活などの各教科で活用が進んでいる。
【2015年10月5日】
鳥取県ICT活用教育推進ビジョン|弘前市教育振興基本計画|鹿児島県教育振興基本計画|八王子市教育情報化プラン|第二期西条市総合計画
関連記事