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親が子どもに望むこと それは昔も今も変わらない (2007年10月05日)

栃木県幼児教育センターは、9月25日に「おうち第11号」を掲載しました。

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「おうち第11号」

「おうち」は、親と子のふれあいを生み出す家庭教育広報誌で、「おうち第11号」のテーマは「子育てで大切にしたいこと」です。内容は、今回のテーマに対するアンケートの結果や、座談会の様子、子どもと読みたい一冊として「こんにちは あかぎつね!」などが載っています。

「子育てで大切にしたいこと」のアンケート結果をみていきます。対象は、県内の3歳~5歳の子をもつ保護者で、回答数は6808件でした。

「どのような人に育ってほしいですか?」という質問に対しては、「友人を大切にする人」「他人に迷惑をかけない人」など、人とのかかわりを重視する声が多い結果となりました。また、「自分らしさ」「自分の家族」を大切にする人になってほしいという声も多いです。逆に、「社会のためにつくす人」や「リーダーシップのある人」は非常に少ない結果となりました。

「子育てでどのようなことに力を入れていますか?」という質問に対しては、「他者への思いやりをもつこと」が最も多く、次に「親子でたくさんふれあうこと」が多く回答されました。逆に、「数や文学を学ぶこと」や「外国語を学ぶこと」は非常に少ない結果となりました。

今回の2つの質問から、人とのかかわりや家族を大切にしてほしいという保護者の願いが現れています。

アンケートの結果から子育てで大切にしたいことがみえてきました。その結果をふまえて、長年にわたって幼児教育に携わり、多くの子どもたちをはぐくんできた子育て名人たちと座談会を行いました。

育ってほしい姿に、「友人や家族とのかかわりを大切にする人になってほしい」と考えている家庭が多いということについて、名人たちは「普段は怒ってばかりいても、アンケートに答える時は、自分と冷静に向き合えます。この結果をみて、親であれば、わが子に望むことは昔と何も変わらないと感じました。」

「今は、家族関係さえ希薄になってきていることからも、人との接し方がわからない保護者が増えているように思います。一番悲しいのは、あいさつが帰ってこないときですね。」と子育て名人は語っています。

「大人は、どんかかかわりをすることが大切ですか?」ということについては、「子どもへの言葉かけが大切だと思います。命令や禁止、皮肉のようなマイナスの言葉ではなく、優しさや温かさのあるプラスの言葉をかけてあげること」、そして「感謝の気持ちを素直にありがとうと表していくこと」が大切だと名人たちは語っています。

希薄な人間関係を改善するためにも、まずは親から優しさのハーモニーをつくる行動をしてみてはどうでしょう?自分からご近所の人にちょっとづつ挨拶をしていくことで、子どもたちを取り巻く環境も変わっていくのではないでしょうか。

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おうち第11号(テーマ:「子育てで大切にしたいこと」)を掲載しました。(9月25日)



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投稿者 kksblog : 2007年10月05日 20:34


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