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平成22年度における大学の設置計画履行状況等の結果等 文部科学省 (2011年04月06日)

structure_110406.jpg文部科学省より、設置計画履行状況等調査について結果が発表されています。「アフターケア」と言い換えられているとおり、大学の留意事項や授業科目の開設状況、教員組織の整備状況等、各大学より報告を求め、書面、面接または実地により調査を行い、各大学の教育水準の維持・向上とその主体的な改善・充実を促すものとして実施されています。

この調査は大学設置・学校法人審議会大学設置分科会によって行われており、平成22年度は学部や科目の新規設置された大学において、認可後から設置計画が完成する年度までの間の大学全てに対して書面調査が実施されました。全体として科目開設や教員配置などの設置計画が着実に履行されているようです。しかし一部には履行状況が不十分な大学が見られました。詳しく状況を確認する必要が認められた大学には、面接または実地、あるいはその両方の調査が行われています。

調査内容の中に入学した学生の人数がありますが、それに関して、学部学科が開設して以来、定員割れが続いている大学もみられました。当初計画の甘さなどがその原因と考えられますが、学生や社会からのニーズを踏まえて、今後入学定員を確保する取り組みが必要です。逆に入学定員を大幅に超えた学生を受け入れた学校もありました。入学辞退者を見越してのことでしょうが、教育環境の質の確保のために、適正な学生数の管理が必要になってきます。

教員については、予定された専任教員が未就任となったために授業科目が未開講になった、教員の退職により大学設置基準に定めた必要専任教員数を下回った、といった大学がありました。入学してきた学生達に対してあまりに不誠実な状況であり、早急な対応と学内関係者の認識不足を改善する取り組みが必要と考えられます。

各大学では学部・学科・科目の新設にあたり、設置計画履行状況をウェブなどで公開しているところが多くなっています。進路について考えている学生の方や、進路指導にあたる先生方にとって参考になるかもしれません。

設置計画履行状況等調査の結果等について(平成22年度):文部科学省



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投稿者 kksblog : 2011年04月06日 10:58


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