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適度な休憩が学習の効果をあげる 一夜漬けは24時間後に記憶が半減 (2011年06月22日)

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独立法人 理化学研究所により、学習の効果を上げるには休憩を取ることがなぜ重要であるのかがマウスを使った実験で解明されました。

動物には動くモノを無意識に目で追うという習性があり、練習を繰り返すと運動学習が生じて、より大きく眼球を動かすようになります。研究グループは、4・5秒で1往復するチェッカーボードを、マウスに集中的あるいは休憩を取りながら分散的に目で追わせ、生じた学習効果(運動記憶)を比較しました。

その結果、集中学習(一夜漬けの短期学習)では24時間後に記憶が半分ほどに減少する(忘れる)のに対し、分散学習※ではほぼ100%記憶していることが分かりました。※分散学習=適度な休憩(間隔)を取って繰り返し学習すること。

これらのマウスの小脳皮質を局所麻酔してプルキンエ細胞の出力を遮断したところ、集中学習の記憶は消滅しましたが、分散学習の記憶は影響を受けませんでした。

このことから、集中学習による記憶は小脳皮質にあるが、休憩をとると「記憶痕跡のシナプス間移動」が生じ、小脳皮質の記憶は小脳核へと移動することを突き止め、「学習には休憩が大事だ」ということを科学的に証明することが可能となりました。

また記憶を小脳核で固定化するには、休憩中に小脳皮質で作られる何らかのタンパク質が欠かせないことも明らかとなり、記憶障害を伴う病気の治療へ新たな知見を提供すると期待されています。

子どもたちの中には、試験前に一夜漬けをすることがパターン化してしまっているケースもあるでしょう。しかし、学習効果を上げるためには、できるだけ適度な休憩をとる分散学習を薦めてあげたいものです。

運動学習の記憶を長持ちさせるには適度な休憩が必要|理化学研究所



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投稿者 kksblog : 2011年06月22日 16:08


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