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高校卒業予定者の就職内定率は前年度より微増 被災3県では全て上昇 (2011年11月22日)

kojo_111122.jpgニュースなどで、来春の卒業予定者の就職についての厳しい状況を耳にすることがあります。「就職氷河期」「超氷河期」という言葉が使われ始めて久しいですが、生徒・学生達にとって、芳しくない状態は今も続いているようです。

厚生労働省は、平成24年3月に高校や中学を卒業する生徒について、平成23年9月末現在の求人・求職・内定状況を取りまとめました。この情報の対象となるのは、学校や公共職業安定所からの職業紹介を希望した生徒です。これによると、高校新卒者の就職内定率は41.5%で、前年同期比0.9ポイント増加しています。中学新卒者については、645人で、前年同期比で10.8%減少しています。

高校新卒者については内定率、内定者数、求人数の全てが増加しています。特に求人数は5.9%増となっていますが、未だ求人倍率は0.92倍と1倍を下回っています。また、東日本大震災で被災した岩手県、宮城県、福島県の3県についての状況は、いずれの県も前年同期比で増加しています。特に岩手県の就職内定率は全国の数値を上回る48.9%となっており、復興に向けての活性化の現れでは、と期待されます。

中学新卒者については、求人数も求職者数も前年より減っており、また求人倍率は前年よりも微増しているとはいえ、わずか0.37倍となっています。中学校の内定開始期日は平成24年1月1日以降(積雪指定地域では平成23年12月1日)となっているので、現在内定者数のデータはありませんが、この求人倍率を見ると厳しい状況と言わざるを得ないでしょう。

厚生労働省は、新卒者の就職環境が引き続き厳しい状況となっている現状を踏まえ、昨年の「新成長戦略実現に向けた3段構えの経済対策」などで大幅に増員した学卒ジョブサポーターなどを活用した、きめ細かな就職支援を実施することとしています。さらに各地で就職面接会の開催、特に被災地域については、厚生労働省・文部科学省・経済産業省(中小企業庁)の連携により、「東北新卒者就職応援プラン」を実施します。

新卒以外の求職者も多く、すんなりと就職が決められる状況ではないかもしれません。それでも高卒者の求人がわずかでも増えていることなど、明るい兆しもみられます。就職活動中の生徒だけでなく、そのサポートをしている人たちにも頑張ってほしいですね。

平成23年度「高校・中学新卒者の求人・求職・内定状況」取りまとめ|厚生労働省



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投稿者 kksblog : 2011年11月22日 17:29


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