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父親は、子どものことを何も知らない「低年齢少年の生活と意識に関する調査」 (2007年03月14日)

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内閣府は、「低年齢少年の生活と意識に関する調査」の結果を発表した。小中学生と、 その保護者を対象にした調査だ。「反発を感じる」 「口うるさい」のは父親より母親。しかし、父親、喜ぶのはまだ早い。「頼りになる」 「気持ちをわかってくれる」のも母親となっている。  

 

 

 

2それもそのはず、父親は子どもに反発されたり、 口うるさく感じられたりするほど接していないと考えられるのだ。育児に仕事と同じくらい参加したい気持ちはあるものの( 「両方同じくらいかかわりたい」が約7割)、

 

 

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その願いはほとんどかなっておらず、平日の接触時間、約4分の1の父親は「ほとんどなし」。

 

 

 

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その結果、当然のごとく父親は子どもを取り巻く環境についての認知度が母親よりも総じて低い。母親と比べて、特に差が大きいのは 「友達の名前」、「よく遊びに行く場所」、「担任の先生の名前」。差が小さいのは「学校の成績」。 子どもの生活に関することをほとんど知らない父親像が浮かんでくる。

 

 

 

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子どもも、こういう相手を相談対象とはなかなか認知しづらいらしい。中学生の悩みや心配事は、平成7年調査比較で増加しているのだが( 「悩みや心配はない」と答えた者の割合は29.1%で、14.6ポイント低下)、そうした悩みの相談相手は、小中学生とも、「同性の友達」 「母親」がワンツーフィニッシュ。離れて父親(ついでにいえば、その下に先生)

 

 

 

ワークライフバランスという言葉が注目されつつあるものの、実現には遠い姿が調査から見えてくる。実現に遠いからこそ、 言葉が注目されているのかもしれない。

【調査概要】
調査対象は、青少年調査が小学校4年生から中学校3年生までの男女で2143人。保護者調査が青少年の両親(保護者)で2734人。 調査員による個別面接聴取法(青少年)及び訪問配布・郵送回収法(保護者)にて行われた。調査地域は日本全国で、 調査期間は平成18年3月16日~3月26日。

同調査では、他に生活習慣、生活に関すること、勉学の理解度、学習意欲、いじめなどについての質問がなされている。

 

「低年齢少年の生活と意識に関する調査」(概要:pdf)



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投稿者 kksblog : 2007年03月14日 09:23


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