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有名漫画家もかかっていた スポーツ外傷による「脳脊髄液減少症」 (2007年06月05日)

文部科学省が、「脳脊髄液減少症」について「学校におけるスポーツ外傷等の後遺症への適切な対応について」という事務連絡をだしました。

sport070605.jpg
by phitar

この疾患は「低髄液圧症候群」ともよばれ、脳脊髄液が漏れ出し減少することにより、頭痛などの体の不調が発生するというもの。スポーツ外傷等の後におこる可能性があるといわれ、近頃とみに注目度があがってきています。

そのことをうけ、文部科学省は、スポーツなどでなんらかの事故が発生し、児童生徒等に頭痛やめまい等の症状が見られる場合は、安静を保ちつつ医療機関で受診させるといった対応をとるよう、事務連絡「学校におけるスポーツ外傷等の後遺症への適切な対応について」で指示をしています。

この症状は、漫画家「まつもと泉」氏がかかっていたということもあって、近頃マスコミでも取りあげられるようになってきました。氏は、アニメ化もされたほどのヒット作「きまぐれオレンジ☆ロード」を持つ作家ですが、体の不調により、ここしばらく漫画を執筆できない状態になっていたようです。今は、ブラッドパッチ法という治療を受けることでかなりのところまで体調は回復、その闘病の日々をつづった漫画が出版される運びとなっています。

文部科学省は「この疾患については、医学的な解明が進められている段階であり、スポーツ外傷等を原因として起きるかどうかも含め、いまだ定まった知見や治療法が確立しておりません」と、慎重姿勢を崩さないものの「事故後の後遺症として通常の学校生活を送ることに支障が生じているにもかかわらず、まわりの人から単に怠慢である等の批判を受け、十分な理解を得られなかったことなどの事例がある」など、周囲の大人の十分な注意喚起をよびかけています。

[報道発表]学校におけるスポーツ外傷等の後遺症への適切な対応について

■参考
WAVE STUDIO Homepage - まつもと泉氏の公式サイト

鞭打ち症患者支援協会 - 医師と患者の組み合わせによるNPO法人。慢性的な鞭打ち症の原因であるとして、脳脊髄液減少症の啓蒙を図る活動を行っています。



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投稿者 kksblog : 2007年06月05日 16:31


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