●小学生英語学習の実態と保護者の意識調査 (2007年07月06日)
Benesse教育研究開発センターは、小学生の英語教育をさまざまな側面からとらえるため、「小学校英語に関する基本調査」を実施しました。対象となったのは、全国の小学校における教員(教務主任)と小学1~6年生の保護者です。

小学校英語に関する基本調査(保護者調査)速報版・2007年3月発刊
小学校英語に関する基本調査(保護者調査)2007年6月発刊
現在、すでに、9割以上の公立小学校で何らかの形で英語教育が行われています。小学生の子どもを持つ保護者は、小学校での英語、また校外における英語学習についてどのように感じているのでしょうか。
結論をいえば、8 割近い保護者が、小学校の英語教育に関心を持っています。そして、7 割前後の保護者が英語を学ぶことで「外国に対して興味をもつようになる」「中学校での英語学習がスムーズになる」「発音や聞き取りがうまくなる」という効果を期待しているようです。
【調査項目の詳細概要】
■授業を週に1時間増やせるなら・・・
■英語教育の必修に賛成?反対?
■子供に期待する英語の程度
■小学校全体教育に期待すること
■学校外での英語学習
■授業を週に1時間増やせるなら・・・
もし週に1 時間だけ授業の時間が増やせるなら、どの時間がよいかをたずねたところ、第一位は「英語」で4人に1人の保護者が選択していました。第ニ位は「情報」でした。小学校での英語教育に対する保護者の関心の高さが調査でみえてきますね。
■英語教育の必修に賛成?反対?
小学校で英語教育の必修に「賛成」の保護者は8割弱、「反対」の保護者は1.5割。一方、教員は英語教育を行うことについてはおよそ3人に2 人が賛成していますが、”必修化”ということになると、賛成意見はぐんと下がって4割弱と、保護者との意見の違いがみられます。これは、教員自身が英語指導力の不足に不安を感じているからなのではないでしょうか。
■子供に期待する英語の程度
子供の英語力に関しては、5割弱の保護者が、子どもには「日常生活で困らない程度の英語力」を望んでおり、一方で、「今、楽しく取り組めば、とくに役に立たなくてもよい」という保護者も2割います。
■小学校教育に期待すること
学校教育として望まれる指導や教育においては、なんと8割前後の保護者が、今のこの時代に欠かせない「人間関係づくりやコミュニケーション力を高める教育」や「国語や算数などの教科指導」をあげています。
■学校外での英語学習
学校外で子どもに英語学習をさせている保護者のうち、約6 割が「英語を好きになってほしいから」「英語を話せるようになってほしいから」という理由をあげています。また、「中学校での英語学習に役立つから」という理由をあげているのは高学年の多くの保護者です。
【今後の課題】
■保護者と学校との連携つくり
調査結果では、保護者は小学校での英語教育に高い関心があり、その必修化を願っています。しかし、おもしろいことに、「子どもが学校で英語教育を受けているか」という設問に対して、保護者の4割が「受けていない」「わからない」と答えているのです。
保護者が、自分の子どもが受けている英語教育の実態を知らないというのは、なんだか不思議ですよね。学校側は保護者にどんな英語教育を行っているか知ってもらう教育体制をつくることが大切だと思います。今後、ますます英語教育が強調されて小学校で行われるわけですから、学校と保護者の連携は欠かせませんね。
■語教育環境の地域格差をなくす
大都市は「学校と学校外の両方で学ぶのがよい」と考える保護者が5割ぐらいですが、郡部などの学校外の施設が少ないところでは「学校だけで学べばよい」の回答が6割。郡部になるほど学校に頼っているわけですから、必修化をやめるとなると、子どもは英語学習の機会をなくすことになりかねません。大都市との郡部の格差をなくすためのさらなる調査が必要と思えます。
■教える内容や指導者への不安をなくす
保護者は、「教える内容が、先生や学校によって違うこと」「外国人の先生の数が足りないこと」「指導する先生の英語力が足りないこと」について不安を感じているようです。小学校レベルで行う英語教育の目的を明らかにし、必要な条件整備を行うべきでしょう。
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投稿者 kksblog : 2007年07月06日 10:17



