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先進国の大学進学率と学位取得率がどんどん上がる 一位はオーストラリア (2007年09月24日)

経済や教育などに関するニュースをインターネット上で世界中に配信している「Economist.com」によると、大学を出て学位を取得している人々が先進国で近年、右肩上がりに増えています。

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先進国の大学進学率と学位取得率

9月18日に発表されたOECD(経済協力開発機構)の「Education at a Glance」(図表でみる教育)によれば、1995年から2005年の間に、先進国では大学学位の取得率が12%も上がっています。

先進国の中でも飛びぬけて学位取得率が高いのが、オーストラリアです。2005年には、若者の80%以上が大学に進学しました。また、学位取得率も若者の約60%なので、世界から見ても堂々のトップです。

北欧諸国やポーランドでは、およそ4分の3の若者が大学に進学しています。一方、同じ先進国でもドイツやオーストリアは進学率、学位取得率ともにあまり高くありません。その理由は、ほかの国より卒業に長くかかることが多いためだと考えられています。

さて日本はどうでしょうか。上の表からもわかるように、先進国の中では決して進学率は高い方ではなく、40%にも満たないくらいです。しかし、ほかの先進国と違って、進学率と学位取得率にあまり差がありません。アメリカでは60%以上の人が大学に入学しているにもかかわらず、学位を取得できる人は日本より少ないのです。つまり、アメリカでは大学に入学しても中退してしまう人が多いのです。

OECD(経済協力開発機構)の平均から日本の教育状態を見てみると、進学率は低めですが、学位を取得している確率は世界の平均といえます。

日本では国立の大学が少なく、教育費が高いことなどが原因でほかの先進国よりも大学進学率が低いのかもしれません。この機会に学校や家庭で、日本のことだけではなく世界の大学のしくみについても話し合ってみてはいかがでしょうか。

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投稿者 kksblog : 2007年09月24日 20:42


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