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女性が家事と育児をすべき?―子育て国際比較 (2007年10月08日)

日本と外国(韓国、タイ、アメリカ、フランス、スウェーデン)の家庭・家族の変化、家庭教育の様子、親の意識などの比較調査から、日本とそのほかの国の育児に対する考え方の違いなどがわかります。

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By essie82

これは日本の家庭教育の特色や課題を明らかにするために、国立女性教育会館が平成16年度・17年度に行った「家庭教育に関する国際比較調査」をまとめたものです。

この中で注目したいのが、育児負担の男女差についてです。

父親が平日に子供と過ごす時間を調べたところ、アメリカ、スウェーデンが4時間台、タイが5時間台、日本、フランス3時間台、韓国2時間台でした。母親は、日本、韓、アメリカ、タイが7時間台、フランスとスウェーデン5時間台という結果でした。

いずれの国も母親のほうが平日に子供と一緒に過ごす時間多いのですが、その中でも日本と韓国では父親と母親の時間差が5時間もあります。

育児の分担については、「食事の世話をするのは母親」と答えたのは各国とも5割をこえましたが、その中でも日本は8割もが「食事の世話をするのは母親」であると答えました。

「しつけ」に関しても、日本は「母親がする」と答えた人のほうが「父親がする」よりも上回っていました。

「男は外で働き、女は家庭を守るべき」に「賛成」、「どちらかといえば賛成」と答えた人は韓国、日本、タイ、アメリカで5、6割でした。しかしスウェーデンでは1割と圧倒的に反対で、大きな差がみられました。

この結果を見てみると、日本は母親の育児負担が大きいように見受けられます。そのぶん、生活費の負担を父親がしており、一見バランスが取れているようにも見えます。しかしこれは、まだまだ「女性は家事と育児に専念すべき」という昔ながらの考えが背景にあるのではないでしょうか。

女性の社会進出がますます進み、「育児と仕事の両立をしやすい社会づくり」が課題となっている今、この調査結果をみなさんはどのように受け止めますか?

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投稿者 kksblog : 2007年10月08日 13:19


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