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人権問題を段階的に考えて実践 学校の授業に取り入れ推進 (2007年10月16日)

和歌山県教育委員会から人権教育学習プログラムが10月12日に発行されました。

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和歌山県教育委員会では、世界や国内の人権を取り巻く状況をふまえて、「和歌山県人権教育基本方針」にもとづいて積極的な人権教育の推進に努めています。今回、各学校で人権教育に取り組むための参考になるように「人権教育学習プラン 対話ですすめる人権学習」が発刊されました。

Ⅰ章の「普遍的な視点からのアプローチ」では、小学校低学年(自己尊重の感情/多様性・多文化共生)、小学校中学年(人権の意義・内容)、中学校(コミュニケーション)、高等学校(人権の意義・内容)と分かれてそれぞれが学習できるようになっています。

Ⅱ章の「個別的な視点からのアプローチ」では、小学校中学年(女性の人権)、小学校高学年(障害者の人権/同和問題)、中学校(外国人の人権/同和問題)、高等学校(HIV感染者・ハンセン病患者など/高齢者の人権)と分かれており、それぞれが学習できるようになっています。

中学校で学習する「外国人の人権」を見てみると、第1次で「異文化と出会う」と称し、シュミレーションゲームで楽しみながら異文化とはどういうことなのかを考えます。第2次では、アフリカ出身で日本在住の方のビデオなどを見て、外国人が抱える悩みを知ります。第3次では、実際に生徒たちがグループになって外国人に「困っていることはないか?」などのインタビューをします。

このように段階を分けて学習することによって、基礎から実践というプロセスを体験できるようになっています。人権問題は、日本だけではなく世界でも大きく取り上げられている問題ですから、小さいうちから学習しておく機会は大切です。

このような授業を通して、児童・生徒が楽しく実践的に学べることは良いことですね。先生たちもしっかり授業をサポートして、世界に先駆けた人権教育を展開してほしいものです。

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人権教育学習プログラム-事例集-の発行(10月12日)



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投稿者 kksblog : 2007年10月16日 20:17


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