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現代っ子は親の世代よりも高身長・高体重、胴長短足の傾向に? 学校保健統計調査 (2007年12月19日)

文部科学省より平成19年度学校保健統計調査速報の調査結果が発表されました。

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by Wardofsky

平成19年度の男女の発育状態と、親の世代(30年前の昭和52年度)の発育状態を比較してみると、興味深い事実がわかりました。

平成19年度の身長を親の世代と比較すると、最も差がある年齢は男子では12歳で3.4センチメートル高くなっています。女子では10歳で2.6センチメートル高くなっていることがわかりました。

17歳(平成元年度生まれ)の年間発育量をみると、男子では11歳から12歳時に発育量が著しくなっており、11歳時に最大の発育量を示しています。女子では9歳から10歳時に発育量が著しくなっており、最大の発育量を示しています。最大の発育量を示す年齢は、女子のほうが男子に比べ2歳早くなっています。

また、この発育量を親の世代と比較してみると、男子では発育量が最大となる時期は1歳早い11歳時となっており、5歳から7歳および9歳から11歳の各歳時で親の世代を上回っています。女子は、発育量が最大となる時期が親の世代より1歳早い9歳および親の世代と同じ10歳となっており、5歳から9歳の各歳時で親の世代を上回っているという結果になりました。

平成19年度の体重を親の世代と比較してみると、最も差がある年齢は、男子は12歳、15歳および17歳で4.2キログラム重くなっています。女子は10歳で、親の世代より2.3キログラム重くなっていることがわかりました。

平成19年度の座高を親の世代と比較すると、最も差がある年齢は、男子では12歳および13歳で、1.8センチメートル高くなっています。女子では10歳で、親の世代より1.4センチメートル高くなっています。

身長に占める足の長さ(身長から座高を引いたもの)の割合を親の世代と比較すると、男子は5歳および12歳から17歳、女子は5歳、11歳および14歳で親の世代より小さくなっていることがわかりました。

この調査結果から、食事や環境の変化で、親の世代と今の子どもたちの体格がかなり変わってきていることがわかりました。身長は高くなり、体重は重くなり、発育時期も早まっている傾向にあります。しかし、興味深いのは12歳~17歳の男子の座高が親の世代よりも高い、つまり足が短くなっているという事実です。

食事内容や環境を昔のように変えることが絶対良いというわけではありませんが、肥満児が増えすぎている現状などを考慮すると、欧米化に流されるだけでなく和食を増やしたり、外での運動量を増やすことで解決の糸口が見つかるかもしれません。

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平成19年度学校保健統計調査速報



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投稿者 kksblog : 2007年12月19日 21:22


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