●中学校の先生は忙しく、保護者は不満が多い? 教育環境の実態一次調査 (2008年03月24日)
教育改革が声高に叫ばれていますが、当事者の先生、生徒、その保護者はどのようなことを求めているのでしょう。

Photo by javier baranda
静岡県では昨年度から、学校を取り巻く教育環境の実態について、市町立学校や県立学校の教職員・児童生徒・保護者・学校関係者を対象に調査しています。同県の学校教育の目標である「確かな学力」の定着、「心身共に健全な子ども」の育成、「頼もしい先生」の養成、「開かれた学校」の実現を図るため、調査に基づいて改善方策を構想するためです。
教諭の勤務環境について、持ち帰り仕事時間を含む労働時間はいずれも10時間を超えています。最も労働時間が多くなったのは中学校、また休日は中学校、高校で運動部正顧問の労働時間が長くなっています。教材研究・指導計画などの時間は2時間前後ですが、小中学校では正規の勤務時間にその時間が取れず、残業及び持ち帰り時間でこなしているようです。
意識調査は、教職員と児童生徒・保護者それぞれについて結果を比較しています。例えば学校での授業について、児童生徒に対しては「先生の教え方は分かりやすい」、教諭へは「児童生徒は、あなたの教え方を分かりやすいと感じている」という設問になっています。
これを比較すると、小中高の教員が「分かりやすい」が40%前後になったのに対し、児童生徒は小学校で83%、中学校で45%、高校で38%と学校の段階が上がるごとに低くなっています。学力向上のための授業改善については、児童生徒は「選択制の授業」を増やすことを望み、教職員は「少人数指導の授業」が必要という答が多くなりました。学力をつける必要性は児童生徒、教員いずれも感じているようですが、授業時間数を増やすこと、土曜日の授業実施については消極的でした。
保護者の意識を見てみると、児童生徒よりも指導に関して満足しているという答が多い傾向がありますが、中学校では授業、学校生活への満足度がいずれも低くなっていました。授業数の増加については、小中学校の保護者がそう思うと答える割合が多く、時間数増加には約45%、土曜日の授業実施には約60%が肯定的でした。
回答を比較してみると、好きな科目を勉強したい子どもと、細かな指導をしたい先生、とにかく勉強させたい保護者、というような傾向がありそうです。また先生が忙しい、ということはこの調査でも明らかになりました。続けて行われた二次調査の結果も含め、教育に対する満足度が上がるような施策がとられるといいですね。
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「学校を取り巻く実態状況調査」 一次調査の集計結果を公開しています。
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投稿者 kksblog : 2008年03月24日 01:30



