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校舎に潜む危険を見つけ出せ アスベスト等の使用実態調査 中間報告 (2008年07月17日)

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文部科学省のサイトで、学校施設などにおける、アスベスト等の使用実態調査の平成20年3月31日時点の進捗状況が掲載されています。6種類の石綿の使用有無の分析調査を徹底する通知を受けて、新たにアクチノライト、アンソフィライト及びトレモライトについて調査が必要になった機関数、また平成19年10月1日時点で使用実態調査が完了していない273機関の調査状況についてまとめられています。

建材に使用されたアスベストは主にアモサイトとクロシドライトであり、新たに調査が必要になった石綿は、日本では使用されていなかったと見られていたために調査の対象から外れていました。しかし他の鉱物に不純物として含まれることがあり、さらに最近の調査でトレモライトが検出されたため、全ての石綿について調査を行うことにしたものです。

トレモライト等の分析調査が必要になった機関は、全体で17,111機関、そのうち10,291と大半を占めているのが、公立学校施設です。調査が完了していない機関は29機関、こちらも公立学校がほとんどで、未完了の学校施設は20校です。

文部科学省は、調査が必要な機関に対して通知文を出すことになっています。トレモライト等の分析調査が必要になった機関に対しては、できるだけ早期の調査完了に向け取り組むことと、損傷・劣化した状態にあるものについては、安全対策に万全を期すため、早急に分析調査をおこなうこと。調査が終わっていない機関に対しては、早急に実態調査を完了すること、といった内容です。

さらに学校施設のアスベスト対策工事には、引き続き国庫補助を実施すること、各種会議や研修会などで、適切なアスベスト対策について継続的に周知を図ることなどの対応方針を掲げています。

石綿は安価で優れた防火性、断熱性などを持ち、扱いやすい建材として高度成長期にふんだんに使われていました。皮肉にも石綿の毒性が明らかになった頃、石綿を多量に使用した建造物が老朽化してきています。石綿は細かく繊維状になることで肺の奥まで侵入し、数十年潜んで私たちの健康を脅かすのです。子ども達の未来を汚さないために、少しでも早く調査・対応の完了が望まれます。

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投稿者 kksblog : 2008年07月17日 17:41


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