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トレーディングカード、クッキングトイなどは好調、ゲームは飽和~玩具調査 (2009年02月09日)

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株式会社 矢野経済研究所より、玩具・ゲームコンテンツ関連市場の調査結果が公表されました。

この調査における玩具市場とは、電子玩具、模型・ホビー、男児キャラクター・男児玩具、女児キャラクター・女児玩具、ゲーム類、ぬいぐるみ、基礎玩具(知育玩具、ブロック類等)、季節物・雑玩具、テレビゲームの主要9分野をさします。なお、テレビゲームを除く8分野にはハイダーゲットトイ(成人をターゲットとした玩具)を含んでいます。

2007年度はトレーディングカードゲームが市場を牽引し、国内玩具市場規模(出荷金額ベース)は、前年度比0.8%増の8,934億円でした。また、同市場の6割強を占めるテレビゲームを除いた主要8分野の市場規模は、前年度比1.8%増の3,243億円だったそうです。

その要因として、2007~2008年度にかけての原油価格高騰や原材料費上昇により、利益確保が困難になったことで多くの事業者が商品価格への転嫁を行なったことや、2008年後半から顕在化した景気後退によって消費者の消費意欲が減退し、高額商品のみならず廉価商品の売れ行きにも影響を与えているなどの状況があると指摘されています。

注目すべき品目別市場動向として、「トレーディングカード」、「クッキングトイ」、「ハイターゲットトイ」、「テレビゲーム」の4つが挙げられています。

トレーディングカードに関して、2006年度は次世代ゲーム機や携帯ゲーム機といったテレビゲームにユーザーの興味が移り、トレーディングカードゲームが低迷していましたが、2007年度からは好転しているとのことです。2008年度も各社とも新商品を積極的に投入しているため、更なる売上増が期待されるそうです。

クッキングトイ(調理ができる玩具)人気も高まっているようで、その背景としては「食」あるいは「食育」への関心の高まりがあると思われているとのことです。また、親子で一緒に調理をすることによってコミュニケーションの促進を図れることや、手軽に調理を楽しめることも人気の要因と見られています。

テレビゲームは、2007年度以降需要がやや飽和している感があるそうです。2008年度は「モンスターハンター ポータブル 2nd G」(2008年3月発売)のヒットでPSPRの売上が大幅に伸長など、明るい材料も見られましたが、2005~2006年度ほどの勢いはないと述べられています。

将来展望としては、2008年度はテレビゲーム需要が飽和しつつあることや景況感悪化などの影響から、同年度の市場規模は前年度比7.7%減の8,243億円と予測、2009年度以降も景気悪化の影響から、市場の起爆剤となるような大ヒット商品が登場するなどのことがない限り、市場規模の拡大は難しいと考えられるそうです。

親子で一緒に調理をすることによってコミュニケーションが図れるという点ではクッキングトイは子どもにも大人にも良い影響を与えてくれそうな玩具ですね。市場の起爆剤となるような大ヒット商品とはいったいどのようなものなのか……?個人的にかなり期待が膨らみます。

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投稿者 kksblog : 2009年02月09日 22:28


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