●児童生徒のいじめは「悪口」が最多、学年が上がると被害を打ち明けない傾向も (2009年04月20日)

札幌市教育委員会は、平成20年度の「いじめの状況等に関する調査」結果をホームページ上で公開しています。
児童生徒の意識調査で、「あなたは、今、いじめられていると思いますか。」という質問には、11,658人がそう思うと答えています。調査提出数に占める割合は、前年度に比べて減少しています。これまでの2か年と同じように、年齢が高くなるにしたがってその割合が低くなる傾向にあります。
学年が進んでいくとともに数値が下がるのは、周りに心配をかけたくないと思い始めたり、いじめている相手に伝わることを懸念したりするなど、容易に誰かに打ち明けない傾向が出てくるといった原因が考えられます。このことから、思春期に見られる心理などを踏まえ、発達段階に応じた指導と対応の在り方を示唆していると指摘されています。
過去2か年同様、どの校種においても「悪口」によるいじめが一番多いとされています。またネット上のいじめは、すべての校種において上昇しています。「不特定多数の者から、絶え間なく誹謗・中傷が行われ、被害が短期間で極めて深刻なものとなる」などネット上のいじめの特徴を踏まえ、「ネットパトロール」などを継続して行うことなどが重要であるとしています。
いじめ問題への取り組みについて学校へ意識調査をしたところ、小学校において、スクールカウンセラーの活用が定着してきていることが明らかになりました。また、小中学校においては、学校独自のいじめの実態調査を行う学校が増えてきていることもわかっています。
今回の調査の対象と回収率は、それぞれ小学校で97.7%、中学校で90.6%、高等学校で89.5%、特別支援学校で84.9%でした。なお、同調査は札幌市のスクールカウンセラースーパーバイザーの助言のもと、学校用と児童生徒用の2種類を用意し、全校種共通のものを作成しておこなわれました。
近年になっていじめの種類にネットが加わり、匿名になったことからだんだんと悪質化してきています。学校や教育委員会はどの地域でも一生懸命に対応している模様ですが、いじめ対策として一歩踏み込んだ“取り組み”が今後もっと求められていきそうです。その一歩として学校独自のいじめ調査をおこなうことは有効な手段だといえるのではないでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2009年04月20日 17:39



