教育家庭新聞社
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『農業技術経営管理学（農業版MOT）教育プログラム』は、近年の農業法人や集落営農組織体の増加、農地法の改正に伴う企業の農業への参入及びFTAやEPAなどの変化する地域的・国際的な農業・社会情勢に柔軟に対応でき、アジアの途上国を含む地域農業生産と農村の振興に向けてリーダーシップを発揮する農業のプロフェッショナルの育成を目指すものです。地域社会のニーズに対応して平成19年度に実施した社会人・市民対象の短期集中講座での実績を基盤に発展させたもので、正規課程の大学院生と社会人が共に学ぶ教育プログラムとなっています。

科目は、農学研究科の正規科目以外に、経営管理部門に関しては経済学研究科との連携をはかっています。また、問題解決型のケースメソッドを重視し、ケース分析演習・経営情報処理演習科目での発表と討論、国内と韓国でのインターンシップ研修、そして修了研究論文の提出と発表を義務付けています。

『英語による奈良観光ガイド人材養成プログラム』は、奈良県、奈良市、日本観光通訳協会、奈良市観光協会、奈良商工会議所、平城遷都1300年記念事業協会との連携による講座を展開し、主に就職氷河期に就職できずにフリーターになった人々、子育てが終わり専業主婦から仕事に復帰したい人々、定年退職後に社会貢献を目指す人々を対象として、観光英語の習得を目指して発信型英語の訓練を行い、奈良を英語で観光案内ができる社会人を養成しています。英語文化圏から日本を訪れる観光客に貴重な世界遺産を持つ奈良の魅力と奥深さを伝える語学のスキル、文化的素養ともてなしの心を身に付け、英語文化圏に奈良文化を発信する原動力となる能力を持つ人材を育成し、奈良の国際化と活性化に寄与することを目的としています。

カリキュラムは、日本および奈良に関する文化、歴史を学ぶ科目、実践英語と観光英語を学ぶ科目、観光地奈良での臨地講義と実践演習から構成されています。特に「奈良観光総合演習」は、教室内で講義を聴き、総合演習ではその講義内容を実地でのガイディングを通して学ぶスタイルをとって、実践面を十分に鍛えることができるようになっています。

国際的な農業情勢に対応できる人材、観光分野の活発化に必須な英語観光ガイドのスペシャリストの育成に対応したプログラムで、就職にもそれぞれの分野での活性化にも役立ちそうですね。

佐賀大学「農業技術経営管理学（農業版MOT）教育プログラム」：文部科学省
帝塚山大学「英語による奈良観光ガイド人材養成プログラム 」：文部科学省