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京都宣言『2020年を見据えた文化による国づくりを目指して』 (2016年10月25日)

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スポーツ・文化・ワールド・フォーラム文化会議全体会において、「2020年を見据えた文化による国づくりを目指して」(京都宣言)が発表されました。

スポーツ・文化・ワールド・フォーラムは、ラグビーワールドカップ2019、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会、関西ワールドマスターズゲームズ2021等に向けて、観光とも連動させつつ、スポーツ、文化、ビジネスによる国際貢献や有形・無形のレガシー等について議論、情報発信し、国際的に機運を高めるためのキックオフイベントとしての国際会議で、京都と東京で開催されました。

来る2020年に東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を控え、世界の熱い注目が集まる中、国民総参加による夢と希望を分かち合う大会づくり、次世代に誇れるレガシーの創出と世界への発信等に取り組むべき時期です。

文化関係者、関係府省、地方公共団体等が一致団結して文化による国づくりに取り組む決意を、歴史に裏打ちされた伝統文化から現代芸術に至るまで優れた文化資源が豊富に息づく京都の地において、以下の通り表明しました。

一  我が国には、伝統的な芸術から現代舞台芸術、最先端技術を用いた各種アート、デザイン、クールジャパンとして世界中が注目するコンテンツ、メディア芸術、ファッション、和食・日本酒その他の食文化、祭り、伝統的工芸品、和装、茶道、華道、さらには、木材・石材・畳等を活用した日本らしい建築など、地域性豊かで多様性に富み、悠久の歴史の中で重層的に蓄積されてきた日本文化がある。そして、人々の間にあっては日常的に多様な文化活動が盛んに行われ、文化は国民共通のよりどころとして重要な役割を果たしている。このような我が国の文化が有する特色や役割に照らせば、文化に関わるあらゆる人々が行う多様な文化活動は、人々が文化を鑑賞し、参加し又は創造する上で極めて意義深いものであり、全国各地で様々な優れた文化活動が活発に展開されることを大いに期待する。

二  オリンピック・パラリンピックは文化の祭典でもある。我が国は、2020年に向け、多様な日本文化の振興を通じて2020年東京大会開催に向けた全国的な機運を醸成するとともに、日本文化を観光資源としての魅力も高めるなどしながら世界に発信し、地方創生、地域活性化、担い手の育成等につなげる。また、共生社会の実現を図る観点も含め障害者の文化芸術活動を推進する。さらに、文化によ
る国際的な対話の重要性を踏まえ、国内外の芸術家を招へいし滞在中の創作活動を支援するアーティスト・イン・レジデンスなど国境を越えた交流・協働を育む取組を推進する。このようにして我が国の文化の一層の向上を図り、国民総参加で夢と希望を分かち合えるよう、東京2020 文化オリンピアードやbeyond 2020 プログラムの中で、地域性豊かで多様性に富み、次世代に誇れるレガシーの創出に資する取組を、文化プログラムとしてオールジャパンで関係者が一体となって推進する。

三  これからの文化行政については、我が国の文化の一層の向上に向け、文化財の保護・活用や文化活動への支援、人材育成等の充実を図るだけでなく、文化を資源として捉え、文化への投資が国際協力、新たな社会への発展、経済成長等にもつながるよう転換させる。具体的には、グローバル化の中、我が国は世界における多様な文化の発展に貢献するため、クールジャパン戦略等も踏まえながら、「カルチャー・フォー・トゥモロー」として、被災した文化遺産の修復・保護、ASEAN 等における著作権制度の整備、伝統文化や漫画、映画等メディア芸術等の海外への展開など、戦略的な国際協力・国際文化交流を強化する。さらに、官民協働による多様な文化の振興を通じて産業振興や地方創生、社会課題の解決等を目指す文化による国づくりを推進する。このため、必要な機能強化を図るとともに、従来の文化行政の範囲に閉じることなく、外交、観光、産業、まちづくりなど様々な関連分野との連携を強化し総合的に施策を推進する。


「2020年を見据えた文化による国づくりを目指して」(京都宣言) | 文部科学省



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投稿者 kksblog : 2016年10月25日 18:33


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