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やけくそのボディランゲージ (2006年02月23日)

 「いや、まあ、ここまできたら、やけくそですからねえ」

 男の人がそう言葉を発したとたん、その男の人の顔の下にある顔は

 「ねえねえ、やけくそってなーに?」

そう言葉をつなぐのでした

ここは、とある電車の対面シート。お父さんの顔。その下にはこどもの顔。お父さんの隣にはお母さんの顔。そして、それらの顔の真向かいには僕の顔。

「どうにでもなれ、って事だよ」「どうにでもなれってなーに?」
「なげやりになったときに思うことかな」「なげやりってなーに?」
「やけくそになっ…」「やけくそってなーに?」

お父さん、お母さんに助けを求めます。

「パパ、ちょっと分からないなあ。ママに聞いてみたら? ママ?」

お母さん、大口を開けて、窓に額をくっつけ、寝ているのでした。

「やけくそってなーに? ねえ、やけくそって? やけくそってなーに?」

こども特有のねちっこさ。お父さん、ここで大胆な手に出ました。

「お兄ちゃんに聞いてみようか」

いや、お父さん、いきなり僕に話を振られても。いくら電車で相席になり、話をしてきたからといっても、その程度の相手にご家庭の教育を任せるのはいかがなものか。それこそ、やけくそ以外のなにものでもないですよ。

こどもは新しいおもちゃを見つけたように容赦ありません。僕に顔を向け

「ねえねえ、やけくそってなーに?」

聞いてきます。

「ぼうず、それはな。おまえのパパか、ママか、それとも両方ともか。結婚するときに心の中に浮かんでいた言葉のことだよ。ふぇっふぇっふぇっ」

あなたの幸せ、壊したい。
ブラック榊原警報発令中。
ホワイト榊原、バリヤ急速展開。

「なにかをしようとしたとき、君がちょっと怖くなっちゃったとするよね。その怖さを消すために神様がくれる、ちっちゃな勇気のかけらのことだよ」

頭の中のブラック/ホワイトのけんかを尻目に、実際の僕は違う手をとった。

「ほらほら、顔びろーん」

くちびるをつまんで、横に伸ばします。僕のくちびるは横に伸ばされて、まるで「サザエさん」のアナゴさんのようになる。こどもは目を丸くする。

波状攻撃。

「ほらほら、顔きゅー」

目じりを真横にまっすぐ伸ばす。僕の目はきつねのようになりました。さらに口角を持上げる。福わらい顔のできあがり。こどもは声をあげて笑う。

そのあと、笑いのおさまったその子は、僕に向かってこう言ったのでした。

「ねえねえ、これがやけくそ?」

うん。
ある意味では、あってる(榊原



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投稿者 kksblog : 2006年02月23日 10:19


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