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出題の仕方がまだまだ甘い、と河合塾による全国学力・学習状況調査評 (2007年05月16日)

河合塾は、文部科学省の実施した全国学力・学習状況調査(以下、学力テスト)についての分析・検討を行い、「分析コメント」として発表した。「学力」の向上が問われる学習塾だけあって、細部からテスト構成までを満遍なく見た上での、手厳しいコメントとなっている。

同塾は、今回の学力テストについて、「国際学力調査の問題を相当に意識している」構成だという。「TIMSS2003で出題された問題とまったく同一の問題」が出題されたり、PISA型の知識の活用を念頭においた「活用」(B問題)があったりするのがその理由だ。

「知識」「活用」を織り交ぜた形式のテストとなったことについて、同塾は「新しい試みとして評価できる」とした反面、多くの問題点があることも指摘している。コメント内で出されている問題点は以下のとおり。

1:国際学力調査で、子どもたちが苦手だと判明した分野の問題(小学国語での「同音異義語、同訓異字」、中学国語の「論理的な論説文」、中学数学の「割合」など)が出題されていない。

2:問題文に誘導があり、学習していなくても解ける問題がある。

3:何を答えたらよいのかわかりにくく、問いかけの仕方に改善の余地がある。

4:「知識(A問題)」「活用(B問題)」がそれぞれ別個の独立した問題となっており、相互の関係性を見ようとする意図が見られない。

5:「活用」の問題は、PISA型の問題を意識しつつ、学習指導要領に沿った出題を行ったため、やや中途半端。


全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)河合塾分析会議「科目別分析コメント」
全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)河合塾分析会議「総括コメント」
全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)河合塾「分析コメント(第2弾)」


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投稿者 kksblog : 2007年05月16日 08:50


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