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あの有害物質ニコチンがADHDなどの特効薬に!?  (2007年07月20日)

Wiredによると、タバコに含まれ、私たちの体をむしばむと考えられている有害物質のニコチンが、さまざまな病気に効果的にはたらくことがわかってきました。

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Researchers Light Up for Nicotine, the Wonder Drug

現在、ニコチン・ニコチン受容器についての研究から派生する薬は、傷を治したり、うつ病、統合失調症、アルツハイマー病、トゥーレットシンドローム、ADHD、アンガーマネジメントや不安を治療するための臨床試験段階にあります。

私たちの脳内には、セラトミン、ドーパミン、ノルエピネフリンを含む化学物質がたくさんありますが、ニコチンはその運搬を刺激したり規制してたりして、脳の中のアセチルコリン受容体に作用します。

体の運搬システムに非常に悪影響を及ぼすということで批判されているニコチンですが、Targaceptという会社では、最良の治療のためにニコチンの特質を探し出し、受容体をターゲットとした治療法を開発する研究をおこなっているとのことです。

1990年代にニコチン皮膚パッチの有効性が見出され、ニコチンの医薬の特質についての研究に拍車がかかりました。初めて、研究のために依存服用量をきめたニコチンのフォームを形成し、盲検法で偽薬とペアにすることができたのです。

その後、潰瘍性大腸炎にで苦しむ患者に対して、タバコの煙の中のニコチンが潰瘍性大腸炎の発生をおさえることが、ある研究者によって発見されています。それは多少有効ではありましたが、ニコチンをつかった長期的な治療となると副作用がでたり、効果的な服用量の管理がむずかしかったりでうまくいかなかったようです。

さらに、ニコチンについての医学的研究がすすめられ、糖尿病患者にも効果的に作用することがわかっています。糖尿病患者は血液循環がうまくいっていないために、傷から皮膚が腐って脚などを切断しないといけないこともあります。しかし、ニコチンを含むジェルを傷の部分に直接当てると、その腐敗の傾向を食い止めることができるとのことですが、いまだに試験段階です。

ニコチンに基づいた薬などはまだ世間で承認されておらず、マーケットに出回っていませんが、ニコチンの薬の効果が医学的に確立され、患者への安全性が認められる日はそう遠くはないようです。ニコチンの害については、学校でも教育されているとおもいますが、試験研究からわかった意外なニコチンパワーについても、あわせて子どもたちに教えてあげると、きっと驚くでしょうね。



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投稿者 kksblog : 2007年07月20日 10:01


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