« すべての先生のための『情報モラル』指導実践キックオフガイド発行 | トップページへ | 家族でみつけよう!夏休みの思い出に「ペルセウス座流星群」 »

教え上手、理想的な教師像と家庭でのしつけの大切さ (2007年08月09日)

教え上手な先生あり方検討会による最終報告書「新宿の子どもたちに確かな学力を ~最終報告~」が発表されました。

teaching070809.jpg
by kmb43xgame

東京都の新宿区教育委員会は、平成17年7月に「教え上手な先生あり方検討会」を発足し、確かな学力の育成のために先生はどうあるべきか、教育環境はどうあるべきかなどについて、平成17・18年度の2年間検討をしていました。そして今回、これまでの検討結果を最終報告書としてまとめて発表しました。

この報告書は、幼稚園・小学校・中学校それぞれの教え上手な先生の具体的な姿を明らかにするとともに、教員自らが自己の課題を明らかにする方法、さらには、教員自身のライフステージの応じて常に自分自身を高めていくための方策などについて検討してまとめているものです。

教え上手な先生とは、教育に対する考え方や思いとしての「教育理念」と、子どもに対する愛情としての「教育愛」に根ざしている先生のこと。そして、「教育理念」の指導に関する技術的な力を「授業力」とし、「教育愛」の教員自身の人間的な面に関する力を「教師力」として2つの柱で構成されていることだそうです。

また、子どもとのコミュニケーションでは、保護者とのコミュニケーションが上手に図れ、こどもや保護者が望んでいるものを積極的につかんで、授業やその他の教育活動にとりいれていく姿勢も必要だとのこと。そのために、家庭教育との連携をより充実し、子どもと保護者のニーズを的確に把握する必要があります。学校と保護者との双方的なコミュニケーションも必要ですので、学校とPTAが組織として情報交換を行うなど、幅の広いコミュニケーションを図ることが重要だと述べています。

また、「学習意欲」の低下が、家庭学習の時間の減少、学習しない日の増加などに表れてきているとのこと。家庭では、基本的生活習慣を整える必要があります。たとえば朝ごはんをきちんと食べることや睡眠を十分とったり、宿題を家でするなども学習習慣に入ります。

新宿区では、教師の指導力向上もさることながら、授業日数などの教育環境整備のために2学期制を開始したようです。1週間(授業日は5日は確保)夏季休業日を短縮して、年間授業日数を拡充することを宣言。そのほか、「確かな学力の育成」のために土曜日の授業実施なども検討されているそうです。

先生、親の両方の立場から子どもたちのためにすべきことが、はっきりと出てきました。朝ごはんを食べさせるとか一緒に宿題をしてみるとか、すこしづつ努力していくことが未来のこどもへの明るい道になっていくのでしょう。

■関連記事
KKSブログ: 「公立学校で5年以上勤務経験のある教員は採用しない」株式会社立 朝日塾学園高等学校
KKSブログ: IT導入で校務の合理化を図り、教育現場の改善を目指す
KKSブログ: ”家で自由にしたい”子どもと”塾に行かせたい”親

「確かな学力の育成」への取り組み についての最終報告書がまとまりました



« すべての先生のための『情報モラル』指導実践キックオフガイド発行 | トップページへ 家族でみつけよう!夏休みの思い出に「ペルセウス座流星群」 »

最新記事一覧

投稿者 kksblog : 2007年08月09日 20:26


コメント
ブログ内検索
昔の記事を読む
メルマガ・RSSで読む
毎週水曜日、1週間分のニュースをまとめてお送りします(無料)。<サンプルはこちら>

【購読はこちら】
ネタを提供する
教育に関するネタ大歓迎。お気軽にどうぞ!!



ネタなどへのお返事
KKSブログ for mobile
mobileaccess.gif

最新15記事の大事なトコだけ読めるようになってます。あと、古い携帯は文字化けするかも


KKS Web News 教育家庭新聞(C) KKS ブログトップ