●公正取引委員会による「教科書の流通実態に関する調査報告書」 (2007年09月07日)
平成19年8月3日、公正取引委員会による「教科書の流通実態に関する調査報告書」の概要が発表されました。
Stock.xchng
この調査の目的は、次のようなことで行われました。
教科書の流通については、供給網が固定化しており、新規参入がほとんどなく競争が行われていないのではないかとみられていること。供給業務に係る供給手数料の水準が、ほとんどすべての取引において固定化されていること。教科書供給に関わる様々な取引慣行等も、長年にわたって基本的に変わっておらず、関係方面からは、時代の変化に即したより効率的な方法が講じられるようにするべきではないかといった指摘がなされている状況にあること。
こういったことから、教科書の供給に係る流通実態を調査し、競争政策上の観点から提言を行うことを目的として調査が行われたわけです。
具体的な調査の方法としては、都道府県教育委員会、教科書発行者、特約供給所、取次供給所、学校等へのアンケート及びヒアリング調査が実施されました。
調査の結果、わかったことは次のようになっています。
教科書供給の制度及び実態については、文部科学大臣は、都道府県教育委員会から報告された教科書の需要数を基礎に教科書発行者に発行の指示をし、指示された教科書発行者は、教科書を各学校に供給するまで、発行の責任を負うとされていること。また、教科書発行者は、この完全供給義務履行のため、教科書を発送した後で、供給ルート上での教科書在庫の過不足調整等を行う必要があること。教科書発行者及び大取次は、学校までの教科書供給を含む教科書供給業務を都道府県単位にある特約供給所のみに委託し、特約供給所は教科書供給業務を取次供給所のみに委託、それ以外の物流事業者には委託を行っていないこと。
教科書供給業務における問題点については、次のように取り上げられました。
教科書供給システムが、無償給与制度が実施された昭和38年以降長年にわたって基本的にほとんど変わっておらず、現在の教科書供給システムでは、過不足調整等が必ずしも万全に行われていない、また、教科書の供給手数料の水準が、ほとんどの取引において、長期にわたり固定化していること。
競争政策上の観点からの提言としては、教科書の供給ルートの複線化という選択肢も含め、情報化、物流の合理化等、時代の変化に即したより効率的な教科書供給システムの構築に向けて更に検討を深めるべきであろうとしています。
長年にわたり変わらないことが良いものもありますが、教科書は、時代に即して常に変わるべきものですから、その供給や週通に関わるシステムは、時代に合わせての変化も当然必要なことですね。
■関連記事
平成20年度に使う「高等学校用教科書」の調査研究が実施される
子ども時代の懐かしい教科書と再会! 時代がわかる教科書展 [埼玉/~8月10・夏休み]
« すべての基礎は国語にあり わくわく国語セミナー実施中【熊本県】 | トップページへ 地球から宇宙の果てまで 宇宙の階層構造をシームレスに見るフリーソフト「Mitaka++」 »
最新記事一覧
- 今時の大学生 就職活動にSNS利用は47.3% 就活に利用する第3のツール(2012年02月06日)
- 体験型・対話型の科学技術コミュニケーション活動を支援
- 体験型・対話型の科学技術コミュニケーション活動を支援
- 鉛筆を正しく持つためのグリップ、連結可能なの鉛筆キャップなどを新発売
- 家庭で楽しくパソコン学習「ジャストスマイル4[家庭学習用]」3月発売(2012年02月04日)
- 「大科学実験」で実際に使った装置や器具が未来館に大集合!春休みイベント(2012年02月03日)
- チャンツのリズムにのって英語の学習『キクタン小学生』新刊発売
- 「ふせんサプリR アロマ香るふせん」と「ポスト・イットR 辞書引き用ふせん」
- 2012年の新規就職者の意識調査と、就活に関しての調査
- 防災教育補助教材「3.11を忘れない」を作成 東京都教育委員会
- 独自の学力調査を実施したのは全国で43教育委員会、主要全科目が主流(2012年02月02日)
- 知育ゲームがアプリ化『あたまのよくなるゲームランド』~ニフティ
- 全国的な学力調査の「きめ細かい調査」に関する基本的な枠組み
- ISSからの映像、アラスカからの生中継!美しいオーロラの世界を堪能しよう(2012年02月01日)
投稿者 kksblog : 2007年09月07日 00:09



