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都立学校における麻しん集団発生について (2007年10月22日)

都立第四商業高等学校において「麻しん」の集団発生がありました。1年生5名が感染し、この内1名が入院しています。都の教育委員会では、学校及び保健所と連携して、10月15日(月曜日)から10月21日(日曜日)までの間、第一学年の学年閉鎖、臨時休業措置をとることを決定しました。

都立学校の臨時休業は、前回6月7日に措置して以来はじめてのことです。

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by Alec Stewart

都の教育委員会では、学校関係者に対して、注意喚起を行うとともに、予防接種の未接種者、または幼児期に1回だけの接種者に対して、再度「麻しん予防接種」の勧奨を行うなどの感染拡大防止を行っていきます。


「麻しん」は、「はしか」のことですが、感染力が非常に強く、重症な場合には肺炎や脳炎を合併することもあります。また、特に乳児や成人では症状のかなり重い状態になりやすいので、注意が必要です。

「麻しん」の予防には、麻しんワクチンの接種が有効です、1歳時と小学校就学前1年間は予防接種法による定期接種を行い、それ以外は任意接種となります。

「麻しん」は、飛沫や空気感染により感染し、潜伏期間は10~12日、症状としては、前駆期が3~5日間で、発熱、せき、鼻水など、かぜに似た症状が続きます。発しん期には、一旦熱が下がりますが、再び高熱が出、顔・首・全身に発しんが現れ4~5日間続きます。回復期には、発熱はおさまり、発しんは色素沈着を残し、消えていきます。

「麻しん」の治療は、対症療法となります。もしも、患者さんに接触したことがわかった際には、接触後の3日以内であれば、予防接種によって発症予防効果が期待できます。

学校などの人の多く集まるところでは、すでに「麻しん」にかかっていて、かかっている本人も気づかないことも多いでしょうし、感染していても気がつかないことがほとんどでしょうね。

患者さんに接触後の3日以内に気がつくというのは、学校生活を送っている子どもたちの中では難しいでしょうから、予防の方法も考えるのが賢明かもしれません。

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投稿者 kksblog : 2007年10月22日 11:53


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