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統合失調症の原因となる新たな遺伝子を発見 妊娠中の不飽和脂肪酸がカギ? (2007年11月15日)

独立行政法人、理研脳科学総合研究センターの分子精神科学研究チームは、統合失調症の新たな病因遺伝子を発見しました。

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妄想や幻想など様々な精神症状を引き起こす精神疾患のひとつに「統合失調症」がありますが、今回のこの研究結果により統合失調症の病因解明・治療・発症予防に新たな道ができたともいえます。

統合失調症は、思春期に発症して世界中の人口の約1%が罹患するという、決してまれではない病気です。この病気の原因は、他の精神疾患と同じように、遺伝的なものと環境的なものの両方が関与すると考えられています。

統合失調症では、周囲の不穏な音を意識的にシャットアウトする「感覚フィルター機能」が弱まる症状が見られます。この感覚フィルターの能力を調べるために、大きな音刺激を与える前に小さな音刺激を与えると、びっくりする度合いが弱まることが用いられます。

この度合いを「プレパルス抑制(PPI)」と呼び、値が良好なほど感覚フィルター機能がしっかりしていることになります。研究チームは、このPPIに関係する遺伝子を調べることで、新たな病因遺伝子を発見しました。

PPIの値が高いマウスとPPIの値が低いマウスを掛け合わせて得た1010匹の孫マウスを解析し、DHAなど不飽和脂肪酸と結合するタンパク質をつくる遺伝子「Fabp7」を検出しました。この遺伝子の発現が低下すると、神経の新生も少なくなっていました。

また、ヒトの死後脳を解析すると、PPIの低い成長マウスと同様に、この遺伝子発現が増えていました。これらの知見から、妊娠中に必須の不飽和脂肪酸の適切な摂取が発症予防につながる可能性が出てきました。

なかなか原因がわかりにくい精神疾患も、このように日々研究が進んでいます。研究が進むことにより、精神疾患の予防や治癒はもちろんのこと、社会に温かい理解を示してくれる人が多くなることも期待されますね。

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投稿者 kksblog : 2007年11月15日 20:42


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