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地球を守るための運動 家庭部門の省エネ国民運動を展開 (2007年12月04日)

経済産業省から、『~「知っている」から「やっている」へ 省エネ本番~』の省エネコンテスト参加者を募集することが決まりました。

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AMSR-Eによる2005年(左)と2007年(右)の北極海氷の分布

京都議定書の目標達成に向け、エネルギー消費が増加傾向にある家庭部門の省エネルギー対策の強化が必要だということで、家庭部門の省エネ国民運動を展開することになりました。

家庭および学校を対象にして、来年の1月から3月の期間に行われるこのコンテストでは、優秀事例に対して、北海道洞爺湖サミット前の来年6月に、内閣総理大臣賞、経済産業大臣賞、環境大臣賞などの表彰を行うとのことです。

また、世界的に環境を危ぶむ声はますます大きくなっています。世界気象機関(WMO)による温室効果ガス年報(Greenhouse Gas Bulletin)第3号(11月23日発表)によれば、2006年の世界の二酸化炭素、一酸化二窒素、メタンの大気中の平均濃度は、過去最高水準となっていることがわかりました。

地球観測研究センターからの情報によると、北極の海をおおう氷は、今年過去に例のない速度で減少を続け、最小面積の記録を更新し続けてきましたが、夏の終わりを迎え、氷が再度張り始めたことから、今年2007年9月24日に記録された425.5万平方キロメートルが衛星の観測史上最小面積の記録となったそうです。

これは、以前最小面積を記録した2005年の約530万平方キロメートルに比べ日本列島約2.8個分の氷が消失したことになります。上の写真からもわかるように、2005年と今年の北極の海氷の分布を並べてみると歴然です。今年の特徴は、シベリア・アラスカ沖のあたりで2005年よりもかなり氷が減少してしまいました。

また、いつもならば融けないカナダ北部のいくつもの島が浮かぶ多島海の海氷まで消失してしまい、今年の夏は太平洋-大西洋を結ぶ北極海の航路が長く開いてしまったとのことです。

来年の夏は一体どうなってしまうのでしょうか?地球規模での環境問題は、一人ひとりが気をつけてすぐに解決するものではありません。しかし、自分にできることから一歩づつ、たとえば省エネコンテストに参加して、もう一度環境問題を見直してみるなど色々とできることがあるはずです。

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投稿者 kksblog : 2007年12月04日 20:44


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