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平成19年中の交通死亡事故の特徴、そして道路交通法違反取締り状況について (2008年02月13日)

平成19年中の交通事故による死者数は5744人で、7年連続の減少となっており、昭和28年以来54年振りに5千人台となりました。また、平成16年には、過去最悪を記録した交通事故発生件数、及び負傷者数も、3年連続で減少しています。しかし、負傷者数は9年連続で100万人を超えるなど、依然として憂慮すべき交通情勢にあるとしています。

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by damien van holten

過去10年間の死者数の推移をみると、平成12年を除いて一貫して減少しています。その減少要因としては、特に「シートベルト着用者率の向上」、「事故直前の車両速度の低下」、「悪質・危険性の高い事故の減少」、「歩行者の法令遵守」があげられます。

「シートベルト着用者率」は、平成5年以降、ほぼ毎年向上しています。

そして、一般道路において、原付以上運転者による危険認知速度、つまり、車両の事故直前速度別の死亡事故率は、速度が高くなるほど死亡事故率が高くなっています。特に80km/h超の高速の事故での死亡事故率は、80km/h以下の38.6倍に至っていますが、これら高速走行の事故が減少していることが、死者数減少の一因であると考えられるとしています。

また、原付以上運転者の飲酒運転や最高速度違反による事故での死亡事故率は、全体と比べると、飲
酒運転が8.4倍、最高速度違反では16.6倍と高くなっています。過去10年間では、原付以上運転者による人身事故件数全体は増加傾向にあるものの、悪質または危険性の高い事故の割合が減少してきていることが、死者数減少の一因であると考えられるとしています。

そして、歩行者についてですが、歩行者の違反の有り無し別での致死率は、違反ありが4896、それに対して違反なしが1496と、違反ありの場合の致死率は3倍以上高くなっています。過去10年間では歩行中の死傷者数は次第に減る傾向にあり、違反のある人の割合が減少傾向にあることが、歩行中の死者数減少の一因であると考えられるとしています。

また、背景として、信号機等交通安全施設の整備、交通指導取締りなど、警察による対策が効果を上げていたり、警察庁と国土交通省が連携して実施している道路に対して行われている対策、道路管理者による道路の構造面の改善、エアバッグ装着車やABS装着車などの普及などの車両の構造面からの安全性向上、などによるところも大きいと考えられます。

そうはいっても、まずは事故に合わない、事故を起こさないということがまず前提にあって、常に気をつけておくことが大切ですね。

子どもが事故に巻き込まれることもよくニュースで報じられます。車を運転する大人は、まず事故を起こさないよう、また、子どもたちの安全を考えて子どもたちも気をつけながら、まわりの大人も守りながらお互いに安全で健康な毎日が送れるよう、努力したいものです。

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投稿者 kksblog : 2008年02月13日 18:31


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