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子どもにとってフィルタリングは邪魔者? メディア利用についての意識調査 (2008年03月13日)

内閣府が青少年のメディア利用に関して10〜29才の男女、および保護者の意識調査を行いました。インターネットや携帯電話の普及により、子ども達の生活や意識にどのような変化があったでしょうか。

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Photo by Yorikazu Inagaki


平成13年の調査と比べて、情報サイトやゲームサイトなどの一日の閲覧回数が増えています。前回は「利用しない」と「月に数回」を合わせると60%を超えていたのが、今回は40%強にとどまり、逆に1日1回以上という答えは40%を超えています。メールも全体的に利用する頻度が増えており、5.3%の人が1日51回以上と答えています。

商・中・高生の携帯電話の使い道は、やはりメールやサイト閲覧が多いようです。メールを利用する中高生の3割以上が、1日20回を超える発信をしていると答えています。情報サイト閲覧でも、高校生の約2割が1日10回以上利用しており、その内容はホームページやブログ、友人の掲示板の閲覧、自分のブログやサイトの更新となっています。

携帯電話を利用することによって、子ども達は友人とのコミュニケーションが広まり、生活の楽しさ・面白さが増したと考えているようです。その反面、睡眠時間、学習時間が減っているとの答が、特に中高生で多くなりました。しかし楽しさに比べて、弊害については回答率が低くなっています。

子どもの携帯電話に関するルールは、利用料金については中高生で過半数を超えたものの、TPOや通話やメールの相手、ネット利用に関しては特にルールを定めていな家庭が多いようです。また、子ども達からはフィルタリングサービスについて「インターネットが使いにくい」のように否定的な意見が多くなっています。確かに有害でないサイトも多数閉め出されているのがフィルタリングの現状です。

しかしネットを利用するときに、ネチケットを気をつけている子は少なく、その他のセキュリティについても意識は低いようです。自立心の強くなる年代にとって、大人の規制はうるさく感じられるだけかもしれませんが、完全に一人歩きをするには、まだ経験が未熟であると言わざるを得ません。危険をはらむインターネットの世界では、疎ましがられても、時にはケンカになっても、まだ子どもの手を離してはいけないのではないでしょうか。

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「第5回情報化社会と青少年に関する意識調査(全文)」



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投稿者 kksblog : 2008年03月13日 05:43


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