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学力向上にはやっぱり朝ごはんが大切 横浜市学習状況調査結果の発表 (2008年05月27日)

横浜市教育委員会は、平成20年2月に市内小中学校で実施された横浜市学習状況調査のうち、小学校の調査結果を発表しました。

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Photo by 八雲


平均正答率から、「よい状況と考えられる内容」「指導・改善が必要と考えられる内容」が挙げられています。国語では漢字の読み書きなど、算数では計算・作図など、基本的な知識・理解についてはよい状況にあると見られます。理科では「科学的な思考」「技能・表現(観察・実験)」「知識・理解」と幅広く「よい状況」にあるようです。

逆に「指導・改善が必要と考えられる内容」については、国語は「読むこと(説明的な文章)」、算数は「思考・判断」でした。理科・社会については挙げられていません。全国学力状況調査と同じく、読解力や知識を活用したいわゆる応用問題について正答率が低くなったようです。

前年度以前に出題された問題との比較では、算数の「知識・理解」の一部で大きく正答率が上がっています。図や数直線で表したり、操作活動を取り入れたりする指導の工夫により、児童の理解が深まったと考えられます。また理科で、具体的な観察・実験を行ったことで理解力が向上しているようです。一方、実験器具の操作法については正答率が著しく低下しており、指導の充実を図る必要がありそうです。

また、生活・学習意識調査と教科学習とのクロス集計結果から、「授業が分かる」「勉強が好き」と肯定的な回答をした子ども、「朝食を必ずとる」子どもは教科学習の正答率が高くなっています。勉強に対して肯定的な意識を持てるよう、分かりやすい授業づくりが大切と分析しています。また、家庭・地域・学校の連携による生活習慣の形成が必要だとしています。

結果は横浜市の教育課程研究委員会の研究に活かされる他、各学校において自校の傾向の分析に使われるそうです。他の調査でも言われていることですが、やはり朝食と学力とは関連があるようですね。親子共々朝が弱い…なんて人も多いでしょうが、脳のエネルギーは炭水化物です。午前中ボーっと過ごさないために、パン1枚、ご飯1膳でも食べていく習慣をつけたいですね。

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target=_blank>横浜市学習状況調査(小学校)の調査結果について



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投稿者 kksblog : 2008年05月27日 07:37


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