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求められる教師像と育成方針を明確化―「東京都教員人材育成基本方針」 (2008年11月04日)

東京都教育委員会は、「東京都教員人材育成基本方針」を策定し発表しました。これは、公立学校の教員の計画的な育成を推進し、教員の資質や能力の向上を目指すものです。

これまで、教育現場での人材育成は、研修という形で行われてきましたが、教員個々の意識に委ねられ、都全体でどのような教員を育成するかという明確な方針はありませんでした。また、教員の大量退職・大量採用時代を迎え、豊富な経験を持つ教員のノウハウを若手教員に継承することも難しくなっています。

今回まとめられた基本方針では、「教員に求められる基本的な力」を具体的に示し、求められる教師像を明確にするとともに、OJTの活用など教員の育成方針を明らかにして、都全体で人材育成に取り組むとしています。

今回まとめられた「教員に求められる基本的な4つの力」は、
1.学習指導力
2.生徒指導力、進路指導力
3.(保護者、地域など)外部との連携・折衝力
4.学校運営力・組織貢献力
の4つです。

こうした力を育成するための方針として、
・若手教員時代に多様な校務を経験できるようにする
・教諭→主任教諭→主幹教諭などの昇任システムの確立と、能力開発
・OJTの積極的な導入
・経験や職層ごとの求められる力に応じた研修の充実
などが挙げられています。

また、OJT研修のための「OJTガイドライン」、校長・副校長などの管理職を育成する「校長・副校長等育成指針」もあわせて策定されました。

OJTは、校内で職務を通して教員を育成することを指しています。都はそのメリットとして、これまでの個人の能力向上が目的の教員研修と異なり、様々な職層の教員が一緒に職務を遂行することで、協力して問題解決にあたりながら、現状に応じた具体的な育成が可能になることを挙げています。また、仕事を教える側の勉強にもなり、教えられる側もその経験をもとに成長し、その後育成する側になるため、人材育成の連続性を確立することができるとしています。

「校長・副校長等育成指針」では、校長・副校長に求められる能力として、学校運営力、外部折衝力、人材育成力、を挙げ、管理職候補の人材に副校長や校長の下でのOJTを行い、管理職を養成していくとしています。

採用後の教員をどう育成するかについてはっきりと方針が示されたことは画期的ではないでしょうか。今後の成果に期待したいです。

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投稿者 kksblog : 2008年11月04日 15:17


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